1. 本部会議速記録
日時:2005年6月13日(月)
場所:三洋堂書店本部4階会議室
(1)COO報告 加藤和裕
●身障者用駐車場
身障者用駐車場に身障者でない方が停められます。アメリカのショッピングセンターだと身障者以外の方が停められる光景は見かけませんが、日本においてはしばしば眼に入ります。何かいい方法はないかということで我社はコーンを置いたりしています。物理的な方法ではなくもっと精神的な方法で、身障者でない方が身障者用駐車場に車を停めにくくする方法がないだろうかと考えています。目の前の壁面、もしくはポールにでも看板をつける。そこに効果的な文がある。すると、なんとなく停めにくくなる。そんないいキャッチコピーがないでしょうか。
●キャッチコピー案
・ こちらは身障者のお客様用駐車スペースとさせていただいております。皆様のご理解、ご配慮につきまして心より感謝いたします。ありがとうございます。 ・ ここはハンディキャップのある方専用のスペースです。一般の方は駐車できません。皆様の親切に感謝いたします。 ・ 1時間に1回程度店内放送でアナウンスする。「お体の不自由な方のために身障者様用駐車場のご利用はご遠慮下さい。思いやりのお心を持って頂き楽しくお買い回り下さい」
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●300坪以上の書店(アルメディア『ブックストア全ガイド』より)
今、日本の書店数は17,839店で、そのうち外商等で店舗を持たない事業所が1,263ヵ所ありますので、日本の新刊書店数は16,576店になります。300坪以上の大型店は990店あります。前にお話したようにその中の512店舗はレンタル複合店になります。すると、300坪以上の書籍店は全国で478店舗あることになります。
精文館書店の木和田社長は「200坪まではいいが、300坪になると商品回転率が落ちる。商圏が大きくなる」と言ってみえました。我社でも300坪以上の書店の売場があるのは大津店、本店、鳥居松店です。かって150坪だった小牧店、徳重店を300坪に増床したことがありましたが、徳重店に関しては売上が上がりませんでした。結局、2階にレンタルを入れて書店は150坪に減床しましたが、売上は落ちませんでした。300坪以上の書店は非常に難しく、我社もいくつか失敗をしてきています。
日本の人口は1億2,700万人ですから、12,700÷478=26.5となり、300坪以上の書籍店は日本の総人口で単純に割ると26万5千人に1軒となります。言い換えると26万5千人の商圏人口がいると言えるのかもしれません。これが10万人でも成り立つとするなら、マーケットは現在の2.6倍あるということです。合計で1,270店あればいい訳ですから、現在ある478店を引いた残りの792店がまだ日本で作れる余地があるということです。アメリカにBARNES&NOBLEとBORDERSという書店チェーンがありますが、この2社の商圏人口も10万人だそうです。店舗の大きさは500坪くらいでしょうか。つまり、10万人で300坪の書店が成り立つなら、日本では空白なマーケットでまだまだ参入余地があるということです。
中村店がレンタル、セルAVを含めず書籍だけで320坪あります。新開橋店も当初はセルAVを含めて300坪ですが、増床すると書籍だけで300坪を越えます。今度の中村店、新開橋店で書店部門がブレイクスルーしてくれれば、今後の出店も今までと違ったパターンが作れるかもしれません。
● 都道府県別書店売場面積1坪当たりの人口
商売をやる時に一番いいのは、人口が多くて競合店のないところです。日本の人口は推定で1億2,700万人です。書店の売場面積は合計で131万坪ありますので、1坪当たりの平均人口は97人となります。これが愛知県では82人、岐阜県だと78人となります。1坪当たりの人口が多いということは人口に比べて売場面積が少ないということです。
商勢圏として一定のエリアを作ろうとしたときにどの地域ならおいしい商売が出来て、どの地域なら苦しい戦いになるのかという目安になります。長崎、熊本、佐賀、宮崎という九州地区は坪数に比べて人口が多い。書店の坪数が小さい。九州の方がチェーン展開しやすいのかもしれません。日本全国でみると59人から149人まで、書店の1坪当たり人口に3倍近く差があります。商勢圏としてどの地域に出店するかを考えた場合、この表の上の方がおいしい商売が出来るということです。
● 都道府県別平均売場坪数
もうひとつは平均売場面積です。全国平均では82坪ですが、都道府県別だと58坪から127坪まで差があります。複合化、寡占化が進んでいない地域が表の上に来ています。下の方に来ているのは1店舗当たりの面積が大きいところです。群馬県は127坪とずば抜けて大きくなっています。これは文真堂書店さんとファミリーブックさんで寡占化されているからでしょうか。
では、どちらの方向に我社は出店していけばいいのでしょうか。例えば、出店予定地区の売場面積が300坪あるとしても、それが30坪の店が10店あったとしたら出店するでしょうし、300坪の店が1店あるとしたら、きびしいと感じますね。つまり、この表でいうと上にいくほど出店しやすい地域、下にいくほど出店しにくい地域といえます。
●苦しい地域で商売をしてきた我社には競争力がある
この2つの表を見る限り、我々はどうも苦しい地域で商売をしてきたようです。愛知、岐阜、三重、滋賀はどちらの表でも下の方に位置しています。つまり、我々は現在、厳しい地域で商売をしているということです。競争状況の厳しい中で我社が商売出来ているということは全国的に通用する企業になり得る可能性を秘めているとも言えます。
(2)役員報告 小林忠治
●ペガサスセミナー『新SCと新店見学会』報告
6月6日から8日にかけて神奈川、千葉、江戸川区、栃木、埼玉での見学会に参加しました。今回は我社とほぼ同規模、また客数も大差のない店舗、しまむら、サンキ、ビーファッションという3社を特に見てきました。
●競合店調査で自社をよくする
我社に競合店調査表というのがあり、少し前に10店ほどで確認しまたところ、半数程度の店舗しかありませんでしたし、また使われておりませんでした。なぜかと考えた場合、競合店といっても自社競合しているところもありますし、競合店が撤退してしまった場合もあるようです。ただ、それでは自社の店舗の悪いところが改善されにくいのではないかと思います。競合店対策というよりは自社の売場、仕組み、作業を見直すための対策、自社をより高めるための方法として、なんとか競合店調査というものが使えないかと思い、競合店対策シートという案を考えてみました。自分の店を改善したいという問題意識を持って頂いて、それを他の競合店でどのように解決していくるのか、という目で実際に見て頂きたいと思っています。お店だけでは改善出来ないこともありますので、本部へ改善提案をして頂く。そいうサービスレベルが向上する何かを競合店対策シートで検討して頂きたいと思います。