menu open

苦手を得意に変える!今からでも遅くない文章講義

2021年1月12日 投稿

書くという強さ

はじまりは突然に

ある日、わたしは会社からある依頼をうけました。それは、弊社HPをリニューアルするにあたり、商品紹介記事を書いて欲しいというもの。文字数にして400字から1200字程度、


「エェー!1200字っ‼︎」


普段、社内の事務的なメールしか文章を書いていなかったわたしが、果たして1200字もの記事を書けるようになるのでしょうか?

集中講義開始

この本の著者、古賀史健さんは、あのビジネス書のベストセラー『嫌われる勇気』の著者でもあります。そんなベストセラー作家による文章講義とあらば、間違いはありません。


講義内容は、ガイダンス+4部構成で「文章のリズム」「構成」「読者」「編集」について書かれています。

「書く」とは「翻訳」すること(ガイダンス)

まず、ガイダンスでは「文章が書けない」原因は、伝えたいことが「翻訳」できていないからであると著者は述べます。

翻訳するとは、考えを整理すること。「書くために考える」のではなく「考えるために書く」

書くためのプロセスを解説しています。

文章は見た目が9割(文章のリズムとは)

第1講からは実践で使えるテクニックが紹介されていきます。まずは「リズム」

「リズム」の良い文章とは?句読点や改行のタイミングだけではありません。


読みやすい文章として、「漢字」と「ひらがな」のバランスが大切であると著者は説きます。

「漢字」は画数が多い文字が多く、あまり多用しすぎると、文章に圧迫感が生じる。また、パソコンやスマホの普及により書けない漢字の多用(「薔薇」や「憂鬱」などなど)もページ全体がごちゃごちゃして第一印象が悪いとのこと。変換はひかえめに。

論理展開のマトリョーシカ?(文章構成)

論理展開には「主張」>「理由」>「事実」の層があり、論理的文章の「主張」の中には「理由」が、「理由」の中には「事実」がまるでマトリョーシカ人形のように入っている。

「理由」や「事実」がない「主張」だけの文章ではなく、3層構造が守られた文章こそ、論理的文章なのです。

「誰」に「届ける」のか?(読者)

このレビューを書いていて、わたしは読者をぼんやりと、20代社会人と想定するとします。

それは、間違ってはいないのですが、多数派(20代社会人)への文章は、焦点(伝えたいこと)がぼやけ、中途半端になってしまうとのこと。

そうならないためにも、当てはまりそうな「ある特定のひとり」に向けて書くことにより、文章が届きやすくなるのだそうです。

「オレンジジュース」を目指す(編集)

文章が書き上がったら、「編集」です。

著者は文章が伝わるか否かを「オレンジジュース」と「野菜ジュース」で説明します。

「野菜ジュース」は健康には良さそうだけど、いろいろな野菜・果物が混ざっていて「何味」かがわかりづらい。

かたや「オレンジジュース」は味はオレンジそのもの、色もオレンジ色でわかりやすい。つまり伝わりやすく文章を書くには「足し算(野菜ジュース)」よりも「引き算(オレンジジュース)」のほうが重要ということです。

「書く」というアウトプット

著者は言います。とにかく書こう、と。書くことによりモヤモヤは晴れ、考えは整理されてアウトプットできるのだと。

その言葉の意味は、この文章を書くことにより、少しですがわたしにも実感できた気がします。

書いた人:熊猫(よもぎ店)

↓こちらの記事もあわせてご覧ください!↓

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

20歳の自分に受けさせたい文章講義

著者名
古賀史健/著
出版社名
星海社
税込価格
924円

この記事は役に立ちましたか?

1