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けんごさん小説紹介「殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス」

2025年6月20日 投稿
@kengo_book 太宰治による名作短編『走れメロス』の全文をほぼそのまま内包した小説!? #本の紹介 #おすすめの本 #小説 #小説紹介 ♬ オリジナル楽曲 - けんご📚小説紹介

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殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス

著者名
五条紀夫/〔著〕
出版社名
KADOKAWA
税込価格
814円

【スタッフのつぶやき】

杜甫甫酒造(以下、杜)

「今更だけどそもそも、けんご さんて誰? そう思った土地土地のおあにいさん、おあねえさん、私のお仲間です。残念ながら。」



政宗(以下、ま)
「普通にTikTokで見たことありますよ。」



杜「あ、というわけで、今月は、杜甫甫酒造店長と、若い人代表バイトの政宗くんでお届けします。」


ま「ところで店長、このペラいちの台本て、意味あるんですか? けんごさん経歴紹介→本のあらすじ→杜甫甫感想→政宗ちゃちゃ入れる→まとめ。てありますけど」

杜「大事なんだって。ブレるし忘れるから基本を押さえとくのは。あと、これからブラッシュアップしていくの。」

ま「あと、おあにいさんおあねえさん、て何ですか?」

杜「政宗君はスルーしていいんです。分かる人だけ分かればいいんだから。小ボケだから粒立てないで。渥美清の寅さんって言っても政宗くんしらないでしょ」

ま「あ、知ってますよ。おじいちゃんが見てたような・・・。でも、そんなこと言ってましたっけ?」

杜「お、おじいちゃん・・・。悪かったよ。もうちょっと考えてボケるね。それか、今後はカットする。」

ま「ということで、けんごさんとは何者か、ですねー。」

杜「え? 政宗君が進めるの?」

ま「だって店長しらないでしょ」

杜「あ、まあ」

ま「Wikipediaによると」

杜「Wikipedia読むのかい! だったら私でいいじゃん」

ま「大事なんですって、基本は。ですよね。インフルエンサーで会社員なんですって」

杜「えーっ! フリーのインフルエンサーじゃないの? 会社組織の人なの?」

ま「えー・・・、福岡県出身、大学まで野球一筋で実業団の選手になることを夢見ていた現在37歳。コスパよく暇を潰したいなと思って本を読み始めました。けんごって呼んでください」

杜「ちょっと、アイドルの自己紹介風に加工しないで。」

ま「あと、まとめると」

杜「まとめちゃうのかよ」

ま「Wikipediaからだと
・2020年からTikTok上で小説紹介を始めた
・SNS中心で活動
・現在も務めている小さな会社のインターン生としてSNSの運営に携わった経歴があったことも関係
・対象は、自分が面白いと思う小説(PR動画の依頼を受けることはしない)
 (なので漫画とかは対象外)
みたいな感じですね。」


杜「ほんとに小説のみ紹介なんだね。コミックとかノンフィクションとかは対象外なのか。『対馬の海に沈む』とかやってほしいけどなあ。事実は小説より奇なり、って、ほんとにそんな感じ。」

ま「あの、今月の紹介動画は『殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス』じゃないんですか?」

杜「あ、そうでした。解説しよう(ホッカイロレンのYouTubeチャンネル風に)。あらすじー。」

・本作は、走れメロスの内容に殺人事件が混ざってくる、実はコメディタッチだけど本格ミステリのお得な内容なのだー
・ちなみに、妹の結婚相手の親(義理の親)の名前は、義父がギフスとか義母がギボアとかで、「何?『勇者ヨシヒコ』風味で押していくの?」的な命名方法
・これが意外に、覚えやすくておじさんには助かるのだ
・なお、杜甫甫酒造は、けんごさんがTikTokで出していた角川文庫版の『走れメロス』を先に読んでみたのだ
 さらにWikipediaで元の話をさかのぼってみると、結構ドロドロした背景と内容で、むしろ「メロスが単純に激怒」するような気持ちで読み進められない。
 サディスティックな王様に対抗するメロスの話ならいいのだが、もっと政治的。
 その背景を盛り込んで、『薔薇の名前』テイストで映画にしてほしいと思ったくらい。
・いやー、それにしても、『薔薇の名前』のショーンコネリーの渋いこと渋いこと。久しぶりにまた見たいものです。」

ま「どこがあらすじなんですか。」

杜「いいの、いいの、ブライアンイーノ」

ま「何ですか、そのおじさんギャグ」

杜「え? 時効警察の三日月くんの伝説のダジャレを、おじさんギャグとは。・・・。まあ、三日月くんは結構おじさんキャラだから仕方ないか」

ま「(脱線は無視して)まあ、早く帰りたいので進めますね。
  走れメロスで殺人事件が起きる意味があるのかが、気になるんですけど。例えば、桃太郎でもいいじゃないかと思うんですけど。」

杜「桃太郎は、鬼退治するから、元の物語中に行間で既に鬼が死んでると思うんだよ。まあ、鬼だから殺人じゃなくて殺鬼だけど。それに犬・猿・雉などの動物が話すと犯人の対象が一気に広がりすぎるから話が崩壊する。動物がいいなら、蜂や蛇が共犯者で目立たず殺人できたりするでしょ。」

ま「まあそうですが、どっちか言うと、走れメロスの話の筋を活かして、そこで殺人事件が起きる必然性があると納得感があってしっくりきて楽しめるかなって。」

杜「あ、そういうことね。ごめんなさいね。それはね、いま読んでる途中だから分かんないの。」

ま「えー。それは読んでから再開にしましょうよ。」



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杜「数日後~」

ま「その、声色でホッカイロレンのチャンネル風にしても、文字だと伝わらないと思うんですが、いいんですか?」

杜「君はほんとに夢がないねぇ」

ま「夢で伝わったら苦労しないんですが・・・。ま、いいですけど(笑)。それで、走れメロスの元の話に加わって殺人が起きる必然性ってあったんでしょうか?」

杜「ネタバレしない程度に言うとね・・・。まあ、前半は無くはない、程度。けど最後の殺人事件は結構考えさせられる。最後の事件があったからこそ読んでよかったと思える。トリックはちょっとそれこそ阿部寛と仲間由紀恵の『トリック』並みにアレだけど。」

ま「褒めてんだか、けなしてんだか(笑)・・・」

杜「いやいや、昭和の名映画コメンテーターの淀川長治さんは『日曜洋画劇場』の解説をしてたんだけど、決して悪く言ったことはなくて、何とかして良いところをさがして解説してたのね。それも少なければ裏事情的な小ネタ的なことを入れたりして、楽しむ工夫をしてたんです。
amazonのレビューみたいに、★5個まで表すとすると、大雑把には把握できるけど、それでも、具体的にはレビューの本文読むでしょ。数字って究極の抽象化だから使い方によっては便利だけど、逆に限界もあるから。自分にとっての求める要素は一つじゃない。それを探して感じ取ってほしいなあ。たとえば私は今月『キングスマン』のDVD見てるけど何回も途中で挫折してる。ジャンルはアクションコメディに分類されるから私の大好物のジャンルなのにアクションが私にはきつくてシンドイ。だからこの本はとても楽しめてよかったんですよ。それに途中に元の作者の太宰治をうまく活かしているし、最後の殺人事件は考えさせられるから作品全体がぐっと締まった。それこそ阿部寛の主演でドラマか映画化してほしいな。」

ま「確かに本とか映画とかレビューってほんとに人それぞれですもんね。評価が正反対の人もいるし。それを思ううと、けんごさんて、よく、こんな不確かなふわっとしたことをお仕事にされましたよね。ユーチューバーとかティックトッカーとかになるんでしょうけど、時代の最先端には僕はついていけてないっす。」

杜「ま、あなたも、紙にインクのっけたミルフィーユみたいな得体の知れないモノを売ってるじゃないですか。でも、本質はほぼ紙でもインクでもなく情報であって、最終的に脳内で電気的信号に変換されるから、デバイスが違うだけで、米とか野菜作ってる方以外は、もうみんなフワフワな世界のお仕事だと思うけど。」

ま「IKKOさん風に、もうフワフワーッ!的な?」

杜「あの、私うまく突っ込めないので、政宗くんは無理にボケなくていいです。じゃあ。皆さんも読んでみてくださいね。また来月!」





ま「お疲れさまでしたー。あのー、あと店長、それで台本の意味ってあったんでしょうか。」

杜「政宗くん。それを言っちゃあ、おしまいよ。」



(スタッフ:杜甫甫酒造)

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