@kengo_book この世界は、ユートピア?それとも、ディストピア? 仕事とは、一体何のためにあるのか?『タイタン』の紹介です📚 #本の紹介 #おすすめの本 #小説 #小説紹介

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タイタン
- 著者名
- 野崎まど/著
- 出版社名
- 講談社
- 税込価格
- 990円
【スタッフのつぶやき】
世界を管理するAIが不調という、AIの話であることから、ロボット三原則的な流れもあるのか?
なんだったらその制約とのせめぎ合いのミステリ的なところを想像したのは、アシモフがあった以上仕方がありません。
確かにロボット三原則にあたりそうな、基本的な制約である「知能基本憲章」は出てくるけど、この本の良くも悪くも広がりはその先にありました。
サツキとメイの「夢だけど」「夢じゃなかった」的な感じで、「SFだけどSF(だけ)じゃない」。そしてその先は、仕事とは何か。人生とは何か。あまり考えることがなければ、「ふーん」で終わってしまうかもしれません。でも、仕事を何にしたいか、人生を何にしたいか、考える人には、上の方が溶けた氷で薄くなってしまったコーヒーをかき混ぜるスプーンになるかもしれません。もしくは考えるきっかけになるかもしれません。
昔、誰だったか評論家の方が「SFは寓話である」的なことを書いておられて、岡田斗司夫さんも「SFは思考実験の側面があるからビジネスでも数年のトレンドではなく10年以上の長期的な成長展開するアメリカのトップなんかはSF読んでるもんだ」的な多少我田引水ぽいことを言っておられました。
その因果関係はともかく、そういった意味で、考えながら読む楽しみがありました。
ところで
「AIのお墓はどうですかね」
(スタッフ:杜甫甫酒造)