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紙上健吾さん小説紹介「汚れた手をそこで拭かない」

2026年2月20日 投稿
@kengo_book

人の不幸が好きな人へーー。不幸中の不幸だけを凝縮したかのような短編小説集『汚れた手をそこで拭かない』の紹介です📚 #本の紹介 #おすすめの本 #小説 #小説紹介

♬ オリジナル楽曲 – けんご📚小説紹介 – けんご📚小説紹介【紙上健吾】

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汚れた手をそこで拭かない

著者名
芦沢央/著
出版社名
文藝春秋
税込価格
770円

【スタッフのつぶやき】

もし、プールの水を出しっぱなしにしてしまい、あとで13万円かかったと分かったら、あなたはどうしますか?


小説なら普通は刑事や探偵側が主人公のことが多いですが、この短編集は基本的に「犯人」側の気持ちになります。
そのため、謎を解く爽快感みたいなのはないのですが、2編目の『埋め合わせ』は、予想外のところから展開があって、なかなかいっそスッキリします。こういうのはドラマで見てみたい気もしますね。

これを読んでふと思い出しました。
講談社のヤンマガで永野のりこ先生が『GOD SAVE THEすげこまくん!』のあとがきか何かで
小学生のころ刑事ドラマか何かを見て友達と感想を話していて、自分だけ「犯人が捕まらないで逃げて~」とドキドキしていて、感情移入する対象が違うことに気づいた
と書いてました。
私は
「ああ、だからこんな作品を書くんだね(誉め言葉)」
と思ったのです。
そういえば、ドラマの『古畑任三郎』も、よく考えると、半分は犯人側の気持ちになって観ています。

また、私は古代中国小説を読むことが多いのですが、新王朝を開いた場合、前王朝の最後の王は多くの場合過剰に悪く描かれることが多いようです。日本でも特に豊臣秀吉の晩年の行いが悪く描かれますが、家康側が多めに悪く描いた側面もあるそうです。そう思うと「悪い人」とか何らかの過失を犯した人にも理由があったりします。世界史でも現代のような一応建前上侵略が悪いことになる近世以前は、ほんとうに侵略したりされたりして、まあ、正義もクソもありません。
芦沢央先生は、もしかしたらミステリで世界を舞台にした歴史ものを書いていただくと面白いんじゃないか、とちょっと思ってしまいました。

あ、そうそう、2月13日は芦沢央先生のお誕生日でした。おめでとうございました。
また先日、三洋堂書店の店頭でイチオシPOPがついてました。気になった方は手に取ってみてくださいね。


ところで、芦沢央先生のペンネームは、
『凍りのくじら』の主人公の芦沢理帆子から苗字をもらったそうです。
下の名前の「央」は、『十二国記』の主人公の一人の「陽子」から「よう」と読める字を探して決めたそうです。でも「おう」よ読まれることが多いのでもう少し普通に読めるものにすればよかったと思ったそうです。
確かに私も今まで「おう」と読んでました。ある程度分かりやすい名前って必要な側面もあるよなと思いました。


えー・・・、奥 華子、奥 浩哉など苗字が奥の方を話題にする方に一言。

奥さんの奥さんとか、奥さんの旦那さん、と言うのは止めてください。
奥さんなのか旦那さんなのか分からなくなり、「奥さんの配偶者は旦那さんなのにわざわざ何言ってるんだろう」と思ってしまい、反応に困って振り向かない場合があります。
奥さんには・・・
(♪例のBGM~)

(スタッフ:杜甫畑酒造)

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