小野不由美の長編小説!十二国記シリーズの4作目!
あらすじ
陽子は慶国の玉座に就いたが、元が蓬莱から流れ着いた身なだけに国の事が右も左も分からず、まして女王であるが故に周囲から中々信頼を得られず苦悩していた。
祥瓊は、芳国国王である父親を簒奪者に殺され、平穏な暮らしを失くし泣いていた。
鈴は、蓬莱から辿り着いた才国で苦行を強いられ泣いていた。
景王陽子は街に下り、民の暮らし向きを目の当たりにし己の不甲斐なさに苦悶する。
祥瓊は弑逆された父の非道を知って恥じ、自分と同じ年頃で王になった少女に会いに行く。
鈴もまた、轢き殺された友の仇討ちを誓う。
それぞれの想いを胸に抱いた三人が出逢う時、果たして彼女達に安寧(やすらぎ)は訪れるのか。
風の万里 黎明の空のここがオススメ!
◆3人の少女のそれぞれの視点で物語が進んでいき、最後にひとつの物語として大きく動く。
◆3人の少女ひとりずつでは無力に近いが、周りの人達をどんどん巻き込み、惹きつける。
◆この巻は陽子がとにかくカッコイイ!!男前!(女だが)
陽子以外にも、出てくる登場人物の殆どが情に厚く、カッコイイ。
一言
の巻はシリーズの中でも陽子が一番カッコイイ巻だと思ってます。
が、私個人的には、一度仲間と認め合ったら最後まで見放す事無くとことんまで付き合ってくれる虎嘯、桓魋が好き。
三人がそれぞれ世の理不尽さから逃げずにきちんと向き合った時、それぞれ点と点だった3人の関係が一つの線になる。
そしてこの物語での見えてくる【理不尽から逃げずに向き合う】ことは、現代でも当てはまるので、3人の少女に感情移入しやすい巻だとも思います。
↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑
風の万里黎明の空 上
- 著者名
- 小野不由美/著
- 出版社名
- 新潮社
- 税込価格
- 781円