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忙しい季節も1編ずつ読める、短編集特集《三洋堂マンガ便り11/28号》

2022年11月28日 投稿

こんにちは! ささやかサイダーです。

何をするにも時間がなく、趣味のひとときすらも効率が求められる昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

最近、こんな本を読みました。

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映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ-コンテンツ消費の現在形

著者名
稲田豊史/著
出版社名
光文社
税込価格
990円

タイトル通り、早送り鑑賞する人が増加している最近について、色々なデータや視点をもとに分析した本です。

私は、映画を早送りして観たことはないのですが、読んでいくうちに、そうせざるを得ない現代人の忙しさも理解できて、とても興味深い本でした。

動画や、アプリなど、短い時間でサクッと楽しめるコンテンツに比べ、映画鑑賞や読書にはある程度まとまった時間が必要です。

漫画だって、何巻も続くシリーズを読むのには、時間がかかります。

「でもやっぱり、面白い作品をたくさんの人に読んでほしい!」

短くて面白い、を突き詰めた時に、思い浮かぶのはやはり短編集でした。

年末が近づき、何かとばたばたするこの時期、今回は、空いた時間で1編ずつ読める短編集をご紹介します。

読み応え抜群!『ばけものれっちゃん/きのこたけのこ 浅野いにお短編集』

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ばけものれっちゃん/きのこたけのこ 浅野いにお短編集

著者名
浅野いにお/著
出版社名
小学館
税込価格
1,320円

映画化した『ソラニン』や、アニメ化が決定しこれから盛り上がること間違いなしの『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』など、たくさんの作品を送り出してきた作者の画業20周年を記念して編まれた短編集。

読み応えのある短編が13編も収録されています。

『ばけものれっちゃん』『TEMPEST』など、読んでいる側の胸を刺してくるような、ドキッとする作品もあれば、『ふんわり男』『夏のにおいは魔法少女を二度殺す』『D』など、青春の甘味と苦味(苦味多め?)があふれる作品もあって、いろいろな読み味が楽しめます。

個人的には、一気読みではなく、1編読むごとに時間を空けて楽しむのがおすすめ!(それくらい密度が濃い作品が揃ってます!)

登場人物の心の内が伝わってくる『一生好きってゆったじゃん』

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一生好きってゆったじゃん

著者名
横槍メンゴ/著
出版社名
小学館
税込価格
880円

クズの本懐』の作者であり、現在連載中の人気漫画『推しの子』では作画を担当されている、横槍メンゴ先生の短編集。

まっすぐとはとても言えないけれど、切実なを描いた『鋼の心』『NeoDutchWife』などの恋愛作品を中心に、7編が集まっています。

モノローグをたくさん(かつおしゃれに)用いて、登場人物の内面を深くまで掘り下げる作風でお馴染みの横槍メンゴ先生。

この短編集でも、キャラクターたちの複雑な心情が読者に伝わってきます。

登場人物に、一歩踏み込んだ漫画が読みたい人におすすめです。

あなたも共感できるはず『回顧 冬虫カイコ作品集』

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回顧 冬虫カイコ作品集

著者名
冬虫カイコ/著
出版社名
ジーオーティー
税込価格
792円

twitterで1万越えのRTをされ、話題となった作品を含んだ6編が収録された短編集!

人の心の薄暗い部分が描かれていて、読んでいて苦しいけれど、うなずかざるを得ないような、パワーのある作品が集まっています。

少しホラーチックで冷たい印象のある画の影響か、常に緊迫感があり、ページをめくる度に次は何が起こるのかとどきどきします。

日々を過ごすなかで、ふと心をよぎる気持ちを捕まえて、いろいろな面から照らしてくれるような作品集です。


いかがでしたでしょうか。

1編ずつ読みすすめられる短編集のご紹介でした。

どれも短いけれど読み応えたっぷりの作品なので、ぜひ読んでみてください!


 

書いた人:ささやかサイダー

 

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