新手のドット使いか！？　■ピクセルアート□ドット絵への■誘い□

こんにちは！
歴史と地図と旅行が大好きの 大田川店の雪餅です！

普段は 歴史本や趣味の本の記事を書いています。よかったらサイト内で「雪餅」と調べてみてくださいね。

最近書いた記事
⇒『新九郎、奔る』『逃げ上手の若君』 漫画界に「室町ブーム」が到来！？

さて 今回は、私が30年以上も愛してやまない ■ドット絵（ピクセルアート）のご紹介です！

「ドット絵」をご存じでしょうか。

ドット絵（ピクセルアート）とは、小さな正方形のマス「ドット（ピクセル）」1つ1つに色を置いて表現する絵のことです。
かつてのコンピューターやゲーム機などのハードやデータ容量の問題から、解像度や色数を限定する必要に迫られて生まれた表現形式で、ハード・ソフトの進化と同時にドット絵の技術も発展し、独自の魅せ方・技を持つグラフィッカーも誕生しました。
90年代後半には、高解像度の3Dグラフィックが広まり、過去の表現手法になるかと思われましたが、、、
実は今、SNS投稿文化やアプリゲーム・マインクラフトとの親和性もあって「ドット絵」の人気が再び上昇中なんです！

30代以上のTVゲーム世代にはどこかレトロな「懐かしい」感情を想起させ、敢えて制限を設けたストイックな表現方法は若い世代に「真新しさ」を感じさせ、レゴブロックやマインクラフト、アイロンビーズで遊ぶ子供たちには「親しみやすさ」与えるなど、「ドット絵」は幅広い世代に支持される魅力を持っています。

まずは、現代のピクセルアートをご覧下さい！
私の好きなアーティストをご紹介させて頂きます。
（⇒リンクは別タブで開きます）

①豊井佑太さん
現代ピクセルアートの第一人者です。
日常風景を題材にしたGIFアニメーションのドット絵をSNSで公開し、世界中に拡散・称賛され、多くの人に影響を与えました。

⇒ 豊井佑太さんのTwitter(@1041uuu)へ

②APO+さん
SF的世界観や戦う少女などまるで映画のようなドット絵が素敵！
ピクセルアーティスト集団「ULTIMATE PIXEL CREW」を結成して活動中です。

⇒ APO+さんのTwitter(@apostrophe_dot)へ

③soapHさん
ベトナム生まれのピクセルアーティスト。
クォータービュー（俯瞰視点）の箱庭や、光のライティングが素敵な室内風景など、大好きです！

⇒ soapHさんのTwitter(@soapdpzel)へ

この他にも素敵なドット絵を描く、ピクセルアーティストがたくさん活躍されています。
TwitterやTumblrなどで新作を公開している方も多いので、自分のお気に入りをネットで探してみるのも楽しいです。
2019年には、グラフィック社さんから ピクセルアート作品集『ピクセル百景』が発売されました。

国内外のアーティスト約50組の作品をはじめ、エッセイやインタビュー記事・イベント紹介コラムもあり、この一冊で「ピクセルアート（ドット絵）」の歴史と今を知ることができます。
パラパラと眺めているだけで楽しい本ですが、自分でドット絵を描く人にもオススメです。
というのも、各アーティストの作品投稿先と、各作品のサイズ（解像度）や色数が記載されているので、マネる練習やアレンジの勉強になります。

そう、ドット絵の最大の魅力が、「自分で描けること」です。

サイズ（解像度）や色数を限定しているからこそ、他の絵画より初めての人でも始めやすいという特徴があります。
もちろん先ほどご紹介したような作品は 一朝一夕では作れませんが、例えばその一部「ゆらめく暖炉」などは少し練習すれば作ることは可能です。
絵心がなくても大丈夫です！
描けば描くほど楽しくなり、そして上手くなります。
また、ドット絵製作ソフトや変換ツールなども無料でリリースされているの安心です。

まずは、自分の好きな題材を「ドット」を打って作ってみては如何でしょうか。
ちなみに私が小学生時代に作った最初の作品は「荒れ地」と「草むら」で、大好きなSFCゲームの影響を100％受けています。

さて、ここからは、ドット絵製作に役立つ本をご紹介します。

先項でも登場した ピクセルアートのプロ集団「ULTIMATE PIXEL CREW（UPC）」の本が 2021年4月に発売されました。
私のような素人ドッター（ドット絵描き）に最適の実践的な技法書で、発売後すぐに読み耽り「これは布教せねば！」と思い立って、本記事を執筆したのでした。
それぐらいおススメなのです！
『五等分の花嫁』『戦隊大失格』の春場ねぎ先生も大絶賛！

本書は「基礎編」と「応用編」の2パート構成です。
基礎編は、ドットの打ち方・考え方から、タイルパターン、構図・パース、色・光、テクスチャに至るまで、ドット絵製作に必要な基礎知識を、実際のピクセルアート作品を用いて１つ１つ丁寧に解説しています。
これが、絵の勉強してないドッターにはありがたい。

応用編は、UPCのメンバー APO+さん、モトクロス斉藤さん、せたもさんの３人によるメイキングパートです。
表紙にもなっている３枚のピクセルアート作品の制作過程や考え方を、余すことなく伝授してくれます。
うふふ、実際にマネして試していくのが楽しみですね。
巻末にはUPCのギャラリーを掲載！ とほんとに盛りだくさんの一冊です。

「いきなり大きなドット絵はハードル高いなぁ」と思った方はこちら。
チュンソフトのグラフィッカーとして活躍されていた中川悠京さんの『ドット絵教室』

フリーウェアのドット絵製作ソフト「EDGE」を使って、32×32ビットのドットアイコンをひたすらマネて練習できます。
作例データをダウンロードできる点もポイント。
感覚的な表現に少しクセがありますが、この本だけで色々なドット絵を手軽につくれるので、初めてドット絵に挑戦する人が自信をつけるには最適の一冊です。
ドット絵の醍醐味「動くアニメーション作り」の項もあります。

テレビゲームが大好きな方には、こちらがお勧めです。
UPCのせたもさん、キューブ型お寿司「すしぴこ」の開発者cocoponさん、「サガフロンティア」「MOTHER3」などに参加された今川伸浩さんの３人の師範によるドット絵の指南書です。

製作レベルや章構成は先の『ドット絵教室』と類似していて、使用ソフトは「EDGE」で32×32ビットのドットアイコンが主体。作例のダウンロードもできる点も同じ。
この本の面白い点は、武器・防具に宝箱、フィールドステージなどの作例の題材がファンタジーゲームに特化していること。
ゲーム好きなら、楽しみながらドット絵を作ることができます。

いかがでしょうか。
「ドット絵」に興味が湧いてきましたか？

専門学校に通わなくても、絵画教室に通わなくても、誰でも気軽に始められる「ピクセルアート」。
作品を眺めるのも楽しいですが「ドット打ち」はそれ以上の魅力があります。
ぜひ一度 挑戦してみて下さい！！
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書いた人：雪餅（大田川店）
歴史や地図、一人旅が大好きの書店員。
青春18きっぷで年３回 鈍行旅行する乗り鉄でもあります。

＜私のドット遍歴＞
80年代　ゲーム機は買ってもらえず、お金持ちの親友Aの家へゲームをしに通う毎日
1994年　初めてのゲーム機「PCエンジンSUPER CD-ROM²（中古）」がイベント当選
『天外魔境Ⅱ』の滑らかなドット絵とムービーに感激
1996年　プレステ襲来、PSに移り気し始めた友達Aからスーファミ本体とソフト群を無期限借用
『タクティクスオウガ』でドット絵の極致を知る
1997年　科学部という名のコンピューター部に入部
ドット絵を用いたBASICのゲーム作りに没頭
00年代　プログラミング⇒データベース活用⇒古代・中世史研究⇒書店員へ興味が移行
お絵描き掲示板用のドットアイコン作りに没頭
2015年　東京出向中にタイミング良く「PIXEL ART PARK」開催
ドット熱が再燃し大作を作りたくなる
一時は20時間以上夜通しでドットを打つ危険域に……
現在　　休日限定 2時間厳守の「ドット絵＆フィールド作り」を楽しんでいます

「そろそろ ロストオーダー 出ないかなぁ」