ジャングルへようこそ
東京上野にある「東京藝大」そこに潜むは隣接する上野動物園に
も勝るとも劣らぬ珍獣・猛獣のオンパレードなのであった。
【あらすじ】
著者の二宮敦人さんの妻は現役「藝大」生。そんな妻の様々な奇行 (体に半紙を貼り始める、台所にガスマスクetc)に驚愕する日々。次 第に「藝大」の謎と秘密に興味を抱くようになる。 そして踏み入れた秘境「東京藝大」で見たものとは!?
『最後の秘境 東京藝大』のここがポイント!
「芸術界の東大」東京藝大は入試問題もすごかった 東京藝大の最難関、絵画科は80の枠を、約1500人が奪い合うという 狭き門。そんな東京藝大の入試問題とは...
“人を描きなさい(2日間)”→えっ?2日間すか...
#自分の仮面を作りなさい”→まだそのくらいなら理解できるぞ。
“総合実技2日目で、各自製作した仮面を装着してもらいます”→装着?
“解答用紙に、仮面を装着した時のつぶやきを100時以内で書きなさい”→そしてそして??
“総合実技2日目で係の者が読み上げます “...これはもはや何かのプレイではないか?
「東京藝大」という生物多様性
藝大、とくに音校のイメージは「幼い頃から1日10時間以上の楽器 のレッスン。スパルタ指導の元、正に血の滲む様な努力の末、入学」 というイメージであるが...
「元ホストクラブ経営者が、刺青に興味を持ち、日本画を志し入学」
「口笛で藝大入学!口笛はあくまで遊びと捉え、口笛をクラシック音楽に取り入れる事を夢見る口笛世界チャンピオン」
などなど。
「最後の秘境」は、多様な生物が存在する「オアシス」なのであった。
「ダメ人間再生工場」?
藝大卒業後の進路は? 藝大の凄さは十分わかった。だが卒業後、彼ら彼女らは食べていけるのだろうか?
「半分以上は行方不明よ」 えっ!?
在学中にも、失踪したり、中退したりと毎年1人は行方不明者が出 て、それは「ああ、今年も出たな」という一種の“風物詩”になっているのだという。風物詩て...
「意味のあるもの」「合理的な行動」を追求している現代の日常に疲れている方におすすめの一冊。やはり「芸術は爆発」なのであった。
書いた人:熊猫(よもぎ店)
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最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常
- 著者名
- 二宮敦人/著
- 出版社名
- 新潮社
- 税込価格
- 781円