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海外情勢がわかる!ビジネス教養としての地政学入門

2020年11月17日 投稿

【世界を知りたい】

ここ数年「地政学」に関する書籍が数多く出版されています。そして、そんな数多くの「地政学の本」を日々取り扱っている書店員ならば当然「地政学」に関する知識もお有りなんでしょ?

問い「地政学の観点から、イギリスのEU離脱について100字以内で説明せよ」
私「・・・(うぅっ)」

この本の帯に記された

「見るだけで(世界情勢について)会話ができる!」

という謳い文句と1200円(税抜)というリーズナブルな価格に後押しされ、世界史と地理が大の苦手な書店員が本書を読んでみました。

アメリカは大きな島国?

地政学の概念に「ランドパワー」と「シーパワー」というものがあります。

「ランドパワー」とはユーラシア大陸にある大陸国家(ロシアや中国など)「シーパワー」とは国境の多くを海に囲まれた海洋国家(日本やイギリス、そしてアメリカも大きな島国と考えられます)の事です。

そして、世界の大きな紛争はこの「ランドパワー(露・中)」と「シーパワー(日・英・米)」のせめぎ合いによって生じると地政学では説明されてます。

おぉ、確かに!

「ランドパワー」は海を目指し、「シーパワー」は大陸を目指す

本書では世界各国の思惑や野心が、地政学の見地からわかりやすい文章とイラストで解説されています。
例えば、竹島や尖閣諸島、対馬列島の領土問題も「ランドパワー」の海洋進出と考えると…

この問題も地政学の観点から見ると理解できます。

やっぱり「中東」はむずかしい?

また、日常では馴染みの薄いが、ニュースではよく取り沙汰される中東の情勢ついても地政学を用いて解説されています。

混乱を増すシリア内戦、イランとアメリカの対立、パレスチナの争いなど今までニュースで見ていた中東情勢も、オスマン帝国崩壊後の歴史と地政学を通して見てみると…なるほど、腹に落ちます。

全編わかりやすい文章とイラストで解説されており、また一つのセクションが2〜4ページで構成されているので、ちょっとしたすきま時間にも読み進めることができます。

世界史や地理が苦手でも、世界情勢や世界のニュース、もちろんイギリスのEU離脱についての理解も深まる、地政学入門にはもってこいの一冊です。

書いた人:熊猫(よもぎ店)

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地政学

著者名
奥山真司/監修
出版社名
新星出版社
税込価格
1,320円

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