menu open

【作家コラム:越尾圭 先生】~地元で育まれた新刊2作品~

2021年11月19日 投稿

東浦町在住の越尾圭先生。
2020年10月『殺人事件が起きたので謎解き配信してみました(宝島社)』発売時に半田市の乙川店で大きく展開させてただきました。

そのご縁がきっかけとなり、新刊が2作品発売になるこのタイミングでコラムを執筆いただきました。地元への想い、作品の裏話などを語ってくださっています。

▼デビュー作発売当時の乙川店の展開▼

ご挨拶

第17回「このミステリーがすごい!」大賞の「隠し玉」として、『クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない』で2019年にデビュー。

「隠し玉」って何?? と思われた方、それは当然の疑問でしょう。
「隠し玉」とは、「このミス大賞」の最終候補作などから編集部推薦という形で出版された作品のこと。個人的にこの名称は秘密兵器感があって気に入っています。

生まれは愛知県知多郡東浦町。
東浦中学校、刈谷市内の高校を卒業した後、京都で2年間の学生生活を送り、その後は東京で学生・社会人時代を過ごしました。
2年前に地元の東浦町にUターンし、じつに約30年ぶりの帰郷となりました。

書店通い

小学生の頃はもっぱら漫画が好きで、東浦町内の複数の書店を利用していました。中学、高校では吉川英治『三国志』『新・平家物語』などの歴史小説、横溝正史『獄門島』などのミステリ小説……といったように、読む対象が小説にも広がっていきます。また、バスケットボール部に所属していたので、ルールブックや戦術書のような本も読んでいました。

高校生の頃は刈谷駅北口の三洋堂書店に頻繁に通っていました(残念ながら今はありませんが)。漫画や小説、問題集などは主に三洋堂書店で揃えるという生活を送っていました。そのため、こうしてコラムを書かせていただく機会を得て、非常に感慨深く、ありがたい気持ちでいっぱいです。

生物とパソコン

小さい頃は地元の碧南海浜水族館、南知多ビーチランド、東山動植物園……といった施設が好きで、よく両親や祖父に連れていってもらいました。

動物や昆虫を見るだけではなく、飼うことにも興味を持ち、猫、犬、カブトムシ、クワガタ、スズムシ、コオロギ……なぜかアリやイモリまで飼っていました。珍しいところではタガメ、タイコウチ、ミズカマキリなどの水生昆虫も飼育したことがあります。

こうした多種多様な生物に接する機会を多く持てたのも、地元の良さに思えます。そしてもちろん、書店で購入した図鑑や飼い方の本などから得た知識をもとに世話をしていました。

生物に興味を持つ一方、ゲームやパソコンにも食指が動き、高校生になるとPC8801を購入し、パソコンでしかできないゲームやごく簡単なプログラムを組んでみるなどしていました。こちらももちろん、書店で購入したパソコン雑誌やプログラミングの解説書を参考にしながら覚えていきました。

プログラミングは早々に諦めてしまいましたが、やがてゲーム業界、出版業界、ネット業界というように、パソコンと縁の深い仕事に就いていくことになります。

そして新刊へ

そのような過去の経験に導かれたのか、11月に刊行する2作は生物とパソコンを扱う作品になりました。

まず、『AIアテナの犯罪捜査 警察庁情報通信企画課<アテナプロジェクト>』(宝島社、2021/11/5刊)。捜査AIとともに刑事たちが爆弾事件を追うというストーリーで、自身初の警察小説です。二転三転するサスペンス要素満載の展開を楽しんでいただければと思います。

次に『楽園の殺人』(二見書房、2021/11/22刊)。こちらは固有種調査団が上陸した、硫黄列島にある絶海の孤島で殺人事件が起きるというストーリー。自身初の単行本です。意外な真相や犯人の動機は、本格ミステリ好きな方にも楽しめる物語です。

一見両極に位置するようなテーマですが、このコラムで記してきたように自分の中ではしっかりと両立できる素地があったと、あらためて実感しています。それはひとえに、地元で生まれ育ったおかげとも言えます。

ぜひ両作ともにお手にとっていただけると幸いです!

そしていつか、地元を舞台にした作品も書きたいと考えています。その際もどうぞよろしくお願いいたします。

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

AIアテナの犯罪捜査 警察庁情報通信企画課〈アテナプロジェクト〉

著者名
越尾圭/著
出版社名
宝島社
税込価格
800円

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

楽園の殺人

著者名
越尾圭/著
出版社名
二見書房
税込価格
1,980円

この記事は役に立ちましたか?

9