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新海誠特集『すずめの戸締まり』11/11(金)全国ロードショー!

2022年8月2日 投稿

こんにちは!近江八幡店のかわほたるです。

2022年11月に新海誠(しんかいまこと)監督の新作アニメーション映画、『すずめの戸締まり』が公開されます。

新海監督と言えば、みなさんご存知、『君の名は。』『天気の子』など歴史的な大ヒットとなったアニメーション映画の監督・脚本を手掛けています。

私も映画『君の名は。』は映画館やDVD、テレビで何度も繰り返して観てしまうほど、大好きな作品です。

新作公開が待ち遠しくてしかたがありません!

今から期待が高まる!新海誠監督の『すずめの戸締まり』

今回の作品、『すずめの戸締まり』

「日本各地の廃墟に出現する『扉』。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけない。

“戸締まりの旅”に出る少女・すずめの、冒険と成長の物語。(公式紹介文より)」

というストーリーになっています。

 

すでに動画も公開されていて、美しい映像や謎めいた水に沈む廃墟。

その中に佇む「扉と少女」のビジュアルに、いやがおうにも期待が高まります!

 

映画の前に、『すずめの戸締まり』を小説で楽しもう!

『すずめの戸締まり』の映画公開は11月ですが、その原作小説となる『小説 すずめの戸締まり』

8月24日(水)に早くも発売となります!

私も含めて、映画公開が待ちきれない!という方は、小説で予習してみてはいかがでしょうか?

文章で描かれた物語が、どんな風に映像として表現されるのか。

新海監督の美しい描写を想像しつつ、11月を楽しみに待ちましょう。

 

三洋堂書店では、全国共通の初回特典の「クリアしおり」の他に、三洋堂オリジナル特典として「イラストカード」が付きます。

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小説すずめの戸締まり

著者名
新海誠/〔著〕
出版社名
KADOKAWA
税込価格
748円

『すずめの戸締まり』の前に、小説による「新海ワールド」を堪能しよう!

新海監督が自身の映画を自ら小説化した本は、他にもあります。

小説では映画とはまた違った楽しみ方ができたり、読むと映画の背景や人物像がより深まったりします。

そこには心が締め付けられるような切なさがあり、心が揺さぶられるような感動があります。

もちろん、映画を観ていない人でも一つのお話として、楽しめる内容になっていますよ。

 

新海監督の書く文章は、どれも非常に繊細で緻密な描写が多く、情景や景色が目の前に浮かび上がってくるような感覚になります。

本人が「小説にずっと片想いしている」と言うように、アニメーションではできない表現を小説では描いていて、それも楽しみの一つです。

映画を観た人にも、観ていない人にも、「小説」でその美しい表現を楽しんでもらいたいと思います。

 

『小説 天気の子』

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小説天気の子

著者名
新海誠/〔著〕
出版社名
KADOKAWA
税込価格
660円

ねぇ、今から晴れるよ

離島から家出し東京にやってきた高校1年生の『帆高(ほだか)』と、祈るだけで空を晴れにできる“100%の晴れ女”『陽菜(ひな)』は出合う。

天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を『選択』する物語。」

 

映画では主人公帆高の視点で進むのに対し、小説では陽菜や、帆高が一緒に働くことになる編集プロダクションの「須賀(すが)」や「夏美(なつみ)」の視点もあります。

登場人物の行動の背景や、この場面ではこんなことを考えていたんだ、などの新しい発見がありました。

逆にまったく映画を観ていない人には、物語のストーリーを新鮮に楽しめると思います。

帆高と陽菜の出会いから、「晴れ女ビジネス」を始めた二人のワクワク感、陽菜を待ち受ける悲しい運命。そしてそこからの怒涛の展開。

 

このお話では、帆高が「自分にとって大切なもの」を選ぶ瞬間がやってきます。

「世界の形を変えて」まで守りたかったもの。

その決断がもたらすものとは―

 

帆高と陽菜が一途にお互いを想い合う姿に、きっと切なさと感動を覚えることでしょう。

 

『小説 君の名は。』

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小説君の名は。

著者名
新海誠/〔著〕
出版社名
KADOKAWA
税込価格
616円

まだ会ったことのない君を、探している

山深い田舎町に暮らす女子高校生・『三葉(みつは)』は、自分が男の子になる夢を見る。

見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。

一方、東京で暮らす男子高校生・『瀧(たき)』も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。

やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。

出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。(公式紹介文より)」

 

私が最初にこの映画を観た時、「すごいものを観てしまった」と衝撃を受けたことをよく覚えています。

新海監督が描く、息をのむ程美しい映像と、RADWIMPSの奏でる音楽、壮大なストーリーが相まって、今までにない映画だと強く感じました。

 

この小説では、映画に沿った形で物語が進みます。
映画と違うのは、瀧と三葉の二人の視点からのみで語られるところです。

二人の視点でのみ語られることで、二人が入れ替わっている間の心情がより深く描写され、二人の心が近づいていくのが感じられます。

そして名シーン〈カタワレ時〉での再会、そしてその後のすれ違いがより切なさを増します。

読んだ後にもう一度映画を観たくなる、そんな小説になっています。

 

『小説 言の葉の庭』

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小説言の葉の庭

著者名
新海誠/〔著〕
出版社名
KADOKAWA
税込価格
748円

また会うかもね。もしかしたら。雨が降ったら。

雨の朝、高校生の『孝雄(たかお)』と、謎めいた年上の女性・『雪野(ゆきの)』は出会った。

雨と緑に彩られた一夏を描く青春小説。劇場アニメーション『言の葉の庭』を、監督自ら小説化。

アニメにはなかった人物やエピソードを多数織り込んだ。(公式紹介文より)」

 

小説を読んだ際、46分の映画を観ただけではわからなかった孝雄や雪野の背景、行動の理由、二人の心情などがより深く伝わってきました。

二人の周囲のエピソードが増えたことで、よりお話に深みがでました。

 

この作品では、「雨」と、その情景描写が本当に綺麗でとても印象的です。

その様は、まるで世界の美しさを切り取ったかのよう。

雨がもたらす優しい空気に、二人の距離は次第に近づいていきます。

 

そして雨とともに重要な要素が『万葉集』です。孝雄、雪野とその周りの人たちの視点から語られる話に、彩りを添えてくれます。

作中では雪野が詠む

「雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて さし曇(くも)り 雨も降らぬか きみを留(とど)めむ」

という歌など、それぞれの心情に合った歌が引用されています。

登場人物たちがそれぞれ抱えたつらい「孤独」と、誰かを、なにかを希求する「片想い」
千年前と変わらない「人の心」がテーマとなっています。

そしてそれを表現する、映像ともまた違った「日本語の美しさ」を感じられる文章が、この作品の魅力になっています。

 

『小説 秒速5センチメートル』

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小説秒速5センチメートル

著者名
新海誠/〔著〕
出版社名
KADOKAWA
税込価格
572円

あの人がいる場所にくると、胸の奥がすこし、苦しくなる

『桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル』。

いつも大切なことを教えてくれた『明里(あかり)』、彼女を守ろうとした『貴樹(たかき)』

二人の恋心の彷徨を描く劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を監督自ら小説化。(公式紹介文より)」

 

この小説には、3つの連作短編が収録されています。

貴樹と明里の小学校で出会いと転校による別れ、中学時代の再会を描いた『桜花抄』

貴樹の高校生活を、貴樹に恋する同級生「花苗(かなえ)」の視点から描いた『コスモナウト』

大学時代と就職後の貴樹の恋、そして貴樹が前を向くまでを描いた『秒速5センチメートル』

貴樹を軸に、「初恋」の美しさと切なさ、ほろ苦さをテーマにした作品になっています。

 

「初恋は実らないから美しい—」

よく言われる言葉ですが、美しい初恋を経験してしまった後、それが実らなかった時に人はどうなるのか。

この小説を読んだ時、初恋を糧に変えて進んでいける女性と、初恋にこだわってしまい、前を向けなくなる男性の違いがよく出たお話だな、と感じました。

 

このお話で印象的だったのが、中学時代の二人の再会のシーンです。

中学進学を機に明里が転校、さらに貴樹が鹿児島の種子島へ転校することになり、二人は離ればなれとなります。

その前に、貴樹が電車で2時間かけて明里に会いに行くのですが、雪により電車が遅れてしまって―。

まだ中学生が携帯電話をほとんど持っていない時代。

待ち合わせに遅れて連絡を取ることもできず、焦燥感に駆られる様子が当時を思い出して共感できました。

そんな二人が再会し、二人で過ごす時間がどれほど特別になるか。

キラキラした初恋と、それを彩る、桜のように降り積もる雪。その描写が新海監督ならではだなと感じました。

 

いかがでしたでしょう。

「新海ワールド」の魅力が一端でも伝わりましたでしょうか?

映像だけではない、新海誠監督の小説の魅力にはまること請け合いです。

 

今ならこの4作品は「カドブン夏フェア2022」にも選ばれていて、応募すると『すずめの戸締まり』の映画観賞券やグッズが当たるチャンスもあります。

『すずめの戸締まり』を観る前に、新海小説を読んでその世界を堪能してください!

 

書いた人:かわほたる(近江八幡店)

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