menu open

1日10分のスキマ時間で楽しめる”小さな物語”

2021年2月19日 投稿

一般書・文庫バイヤーのMです。
本当にまったくどうでもいい話ですが、文庫は巻末の解説から読む派だったのが、ミステリ小説でトリックの壮大なネタバレをくらって以来、真面目に最初から読むようになりました。

それはさておき。
3/2(火)から「スキマ時間を楽しむ、1日10分のくつろぎ」フェアを開催します。
電車の移動中や家事の合間に楽しめる、短編小説・掌編小説を集めたフェアです。

その中から、バイヤーのおすすめの作品をいくつかご紹介します。
他にも面白い作品がたくさんありますので、興味を持っていただけた方はぜひ売場でご確認ください。


「1日10分」シリーズ NHK国際放送が選んだ日本の名作

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

NHK国際放送が選んだ日本の名作

著者名
朝井リョウ/著 石田衣良/著 小川洋子/著 角田光代/著 坂木司/著 重松清/著 東直子/著 宮下奈都/著
出版社名
双葉社
税込価格
560円

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

1日10分のごほうび

著者名
赤川次郎/著 江國香織/著 角田光代/著 田丸雅智/著 中島京子/著 原田マハ/著 森浩美/著 吉本ばなな/著
出版社名
双葉社
税込価格
616円

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

1日10分のぜいたく

著者名
あさのあつこ/著 いしいしんじ/著 小川糸/著 小池真理子/著 沢木耕太郎/著 重松清/著 高田郁/著 山内マリコ/著
出版社名
双葉社
税込価格
616円

全世界で聴かれているNHK WORLD-JAPANのラジオ番組で、世界17言語に翻訳して放送された、人気作家の短編が収録されたシリーズ。

心があたたかくなるような、読むとしあわせな気分になれる作品が多いのが特徴です。
読み比べの中から好きな作家さんが見つかれば、その著者の他の作品に手を伸ばすのもアンソロジーの楽しみ方のひとつです。

個人的ないちおしは、『1日10分のごほうび』収録の「妻が椎茸だった頃」(中島京子先生)。
読後感をぜひ味わっていただきたい作品です。


「5分後に意外な結末」シリーズ

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

5分後に意外な結末ベスト・セレクション

著者名
桃戸ハル/編・著
出版社名
講談社
税込価格
671円

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

5分後に意外な結末 1

著者名
出版社名
Gakken
税込価格
1,100円

累計240万部の突破の超人気シリーズの粋を集めたベスト集。
表紙にだまされることなかれ、ティーンから大人まで、どこから読んでも楽しめるショート・ショート集になっています。
ベスト集を楽しみたい方には講談社文庫3作品を、恋愛・ホラーなどジャンル毎の作品を楽しみたい方には単行本のシリーズがおすすめです。


”あの日の思い出”と共に振り返る

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

教科書名短篇少年時代

著者名
中央公論新社/編
出版社名
中央公論新社
税込価格
770円

心に残る戦後文学・翻訳小説の名作を、中学国語教科書から厳選した一冊。

主人公への共感と罪の意識に考えさせられる、ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」が一番最初に掲載されている構成がにくい感じです。
青春時代よりも、大人になってから読む方が感慨深い作品が多いかもしれません。

ちなみに、私が学生時代に教科書で読んだ中で印象に残っている作品は「岩が」(吉野弘先生)と「河童と蛙」(草野心平先生)の二つなんですが、しまった両方とも詩だった…。


読者への挑戦状

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑

どんどん橋、落ちた

著者名
綾辻行人/〔著〕
出版社名
講談社
税込価格
968円

今回、私が最もおすすめする作品がこちら。
「本各ミステリ」界の重鎮、綾辻行人先生がおくる、掟破りの”犯人当て”短編集。

犯行の動機ではなくトリックに重点が置かれているため、クイズやパズルが好きな方、「やられた!」「そんなのあり!?」という驚きを味わいたい方にはぴったりの作品です。
全ての短編で、純粋な論理的な要素のみで謎解きができるよう、三大原則に則った「読者への挑戦状」も出されるので、興味を持たれた方はぜひ読後感のカタルシスを味わってみてください!

「読者への挑戦状」曰く、
《読者に知らない手がかりによって解決してはならない》
《すべての手がかりは、明白に記述されていなくてはならない》
《三人称の地の文に虚偽の記述があってはならない》


この他にも、売場では恋愛やホラーなど、たくさんのジャンルの短編小説・掌編小説を揃えてありますので、ぜひあなたにぴったりの一冊を見つけてください!


----------
書いた人:一般書・文庫バイヤーM
読書はだいたいミステリ→ビジネス書→恋愛小説→人文書→ファンタジー小説→ミステリ→ミステリのサイクルで読みまわす人。


この記事は役に立ちましたか?

6