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”ご当地小説” で愛知を味わう《第25回 三洋堂書店便り》

2021年9月8日 投稿

こんにちは、一般書・文庫バイヤーのMです。

突然ですが、東海にまつわる私の思い出話をひとつ。

15年前、就職が決まり、大阪から三洋堂書店のお膝元・東海地方にやってきた私の社会人初年度で衝撃を受けた出来事がありまして。
それは、日清のカップ麺「どん兵衛うどん」のつゆが関東風のしょうゆ味になっているということ。
味の境目は関ケ原だそうですね。
初めて配属されたのが岐阜県大垣市の「新大垣店(現大垣バロー店)」で、関ケ原に近い店舗でしたので、

「これが天下分け目の味か…あっぱれ!」

などと、わけのわからん感想をいだいたことを覚えています。

ちなみに、サントリーの「南アルプスの天然水」は、大阪では「奥大山の天然水」(鳥取県にある中国地方最高峰の山)でパッケージのイラストも違うんですよ。
サントリー天然水は他にも水源違いのものが数種類あるとか(ドヤ顔)。

というわけで。
今月は愛知県のご当地作品が目白押しなので、ご紹介したいと思います!

この縁は、きっと宝物になる―。

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月曜日の抹茶カフェ

著者名
青山美智子/著
出版社名
宝島社
税込価格
1,500円

『お探し物は図書室まで 』で2021年度の本屋大賞第2位を獲得したことも記憶に新しい、愛知県出身の青山美智子先生の最新作。

人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押していることに気づく、
一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。

『木曜日にはココアを』のおなじみのメンバーも登場するシリーズ続編です。

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木曜日にはココアを

著者名
青山美智子/著
出版社名
宝島社
税込価格
704円

川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。
あなたの心も救われるやさしい物語。

昭和ノスタルジーを味わう

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花電車の街で

著者名
麻宮ゆり子/著
出版社名
双葉社
税込価格
770円

昭和30年代の名古屋の繁華街・大須。

何でもありのごった煮の街で終戦直後に生まれた碧は母親と二人、つましくも幸せな日々を送っている。
将来、映画監督になることを夢見て、アルバイト代で映画館に通う碧。
そんなある日、一人の男が母娘の前に現れる――。

街を行き交う市電の優しい揺れに乗せて描く、少女のゆるやかな成長物語。

日本のど真ん中、スーパーカオスな歓楽街

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女子大小路の名探偵

著者名
秦建日子/著
出版社名
河出書房新社
税込価格
1,595円

連続殺人の容疑者にされたバーテンダーの大夏。
地元愛溢れる仲間たちの助けを借りて真犯人に迫るのだが…。

名古屋界隈に詳しい人なら思わずニヤリとしてしまう地名や小ネタが満載なミステリー大作です!




書いた人:一般書・文庫バイヤーM
清水義範先生の『 蕎麦ときしめん』を読んで、名古屋の人をわかった気になっていた時期がありました。

三洋堂書店便りは毎週水曜日更新。
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