ホビ担Sの三洋堂プラモデル講座!
ど~も、三度の飯よりガンプラ好き!
可愛い一人娘はもっと好き!
ホビ担Sで~す!
年も明け新しく2022年がスタートしました。
読者皆様のお陰でこの「三洋堂プラモデル講座」も昨年の12月で1周年を迎える事が出来ました。
今年も皆様のプラモデル製作に少しでも参考に成る様な講座にしたいと思いますので、引き続きお読み戴ければ幸いです。
話は変わって昨今のガンプラ販売の現状ですが販売店としては、かなりキビしいと言わざるを得ない状況です。
コロナ禍の巣ごもり需要から始まったガンプラの供給不足ですが、今後も劇的に改善される事は無いと思われます。
駒ヶ根店では入荷数が全く読めない状況ですので、ガンプラを含めた人気プラモデルや人気フィギュアにつきましては、予約商品が入荷しないと云う状況を回避する為に予約をお断りしているのが現状です。
コロナ禍の3密を防ぐ事やお客様の混乱を防ぐ意味でも、ガンプラの販売ルールを設けさせて戴いたり、入荷状況等もTwitterで発信致しませんし、質問されてもお答えする事は致しません。
お客様には買いたい時に買えないと云った、不自由とご迷惑をお掛けしておりますが何卒ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
ホビ担Sとしては一刻も早くコロナ禍前の状況に戻って欲しいと思いますが中々難しいだろうなとも思います。
なのでこれを期にガンプラ以外のプラモデルにもチャレンジしてみようと思います。
ホビ担Sもガンプラ以外は幾つかは造った事もありますが、技術の向上や視野を広げる意味も含めて今後はガンプラだけではなく、バンダイ製の他キットや他メーカーのキットを組み立てるレビュー的なものにもチャレンジして行こうと思いますので、よろしくお願い致します。
では、今回の講座スタートです!
続・ガンプラポージング講座
今回は「三洋堂プラモデル講座」の中でも、屈指の人気記事「コツを覚えてカッコ良く飾るガンプラポージング講座」の第2回となります!( ^▽^)
お陰様で前回のポージング講座は沢山の皆さんに読んで戴いて、なんとGoogle検索で「ガンプラポージング」の検索すると一番上に表示されると云う、ホビ担Sもビックリの嬉しい誤算!!(゜ロ゜ノ)ノ
書いた自分でも驚きましたが、皆さんポージングのやり方が気になっている方が結構多かったんですね。
ですので今回の講座は改めて色んなポージングのやり方、飾り方等を解説したいと思います。
それではLet’s ポージング!!( v^-゜)♪
※記事内に以下のキットの取扱説明書の一部を掲載しています。
HGUC 1/144「RGM-79 パワードジム」
MG1/100「MS-06S シャア専用ザクⅡ」
MG1/100「RX-78-2 ガンダムVer .ka 」
Ⓒ創通エージェンシー・サンライズ
古いキットの飾り方をご提案!
ガンプラも沢山の種類が発売されていますが、最新キットの関節構造と古いキットの関節構造とでは可動域に雲泥の差があります。
可動域が広くて自由度が高く、色んなポーズをとらせ易い最新キットに比べて可動域が狭い古いキットはポージングの範囲も限られてきます。
そんな古いキットをカッコ良く飾れるポージングを幾つかご提案します(^^)b
では古いキット代表で前回のスミ入れ講座に登場したHGUC1/144パワードジムを例にしてポージングさせて行きましょう!
このキットの様な可動域が狭くてポージングをとらせ辛い古いキットを一番手っ取り早くポージングさせるには、箱や説明書に載っている「作例写真を真似る事」です。
取説作例写真①
取説作例写真②
この2枚の写真を真似てポージングさせてみましょう。
取説作例写真①のポージングは右腕と右脚が真っ直ぐで全体的にポーズが硬く、踵荷重過ぎるように見えたので、参考にしながらもホビ担アレンジを加えて見ました。
各部位で変更点を説明して行きましょう。
右腕は肘を参考写真より若干曲げつつ、マシンガンの銃口を少し上向きにします。
頭部は上目遣いにターゲットを睨み付ける様にしっかり顎を引きます。
脚部は右股関節を写真よりも少し内側に捻り、膝を曲げる事で硬いポーズが自然体で踏ん張っている様になります。
足裏は出来るだけ接地させます。爪先を気持ち伸ばす感じにすると接地し易くなります。
内側に捻り、膝を曲げた事で踵荷重には見えなくなりました。
全体の向きも取説作例写真①の様にほぼ正面から飾るよりも、右側が前に出るように斜めに飾るとパース(奥行き)がついて見栄えが良くなります。
本来はロボットなので動きが硬い方が「リアル」なのかも知れませんが、アニメ等が元のガンプラの様なキャラクターキットは、ダイナミックな動きや人間の様な柔軟性があるアクションポーズの方がより劇中の雰囲気と躍動感が出てカッコ良く飾れると思います( ̄▽ ̄)b
取説作例写真①
完成!
どうでしょうか?参考写真よりも身体の中心軸の位置が前傾になったので、自然体で敵機を狙い銃を構えている様に見えると思います。
次に30MMシリーズの「カスタマイズシーンベース砂漠Ver.」を使って、このポージングにアレンジを加えてみます…
砂漠で戦闘中のパワードジムが上空にいる敵機を狙ってマシンガンを連射している…と云った感じにしてみます。
股関節と腰部の可動域が狭く、そのままでは身体全体を上向きにするのが難しいので敢えて左脚をベースの外に出し、台座の厚みと右膝をしっかり曲げる事により上向きにします。
完成!
次に取説作例写真②のポージングです。
空中で横移動しながら敵機を狙い射ちしている様なポーズですが、全体的にふんわりしていると云うか各部が連動して動いていない感じを受けるので、これまたホビ担アレンジを加えます。
(1)顎はしっかり引く。
(2)左腕は水平に近い所まで上げ、肘が下側を向く様に少しだけ捻る。
(3)腰は取説作例写真②の様に左側ではなく、逆の右側に捻る。
(4)腰部の前垂れは組み立て前に中央で切断し、片側独立可動が出来る様に工作しておくと良い。
(5)取説作例写真②は膝が開いてシマリがなく、身体全体の軸がブレて見えるので、股関節を内側に閉めて身体の軸を作る。
(6)右脚首は内側に少し捻り、左から右に流れながらジャンプしている表情を出す。
取説作例写真②
完成!
アクションポーズで大事なのは身体の軸と捻りです。
取説作例写真②の様に空中姿勢の場合はどの方向に移動しているのか、重力や移動による重量慣性も考えるとポージングもキマると思います。
これだ!と思うまで何度も微調整してみましょう!
S字立ち以外の素立ちバリエーション
アクションポーズだと何体も飾るスペースが無いよと云う場合もありますよね。
そんな時は素立ちで飾るのが良いのですが、前回講座で紹介した「S字立ち」の他に今回は「ガワラ立ち」「カトキ立ち」を紹介します。
ガワラ立ち
ガワラ立ちと云うのはメカニックデザイナーの「大河原邦夫」先生が描く設定画の立たせ方です。
大河原邦夫先生の設定画(MS-06JザクⅡ)
大河原先生の立たせ方は「気を付け」の姿勢が基本で、左脚が少し外側を向いていて、右脚を若干後ろに引く感じにするとそれらしく見えます……が、古いキットだと股関節周りの可動だけでこのポーズを取るには無理があるので、パースと目の錯覚を利用します。
プレーンに立たせた状態から右に斜め45°回転させます。
(1)左脚は少し後ろに引きつつ、股関節から外側に若干捻ります。
この時に膝があまり外向きにならない様にします。
(2)左脚首だけを外側に捻り、爪先が斜めから見た時に正面に向く様にして、しっかり足裏を接地させます。
(3)右脚は膝に力を込める感じでグッと入れ、足裏が接地している状態で後ろに引きます。
これで「ガワラ立ち」完成です!!
(ガワラ立ち)
ガワラ立ちは上半身は基本的にはいじらなくて大丈夫ですが、手首は握り拳に替えておくと良いですね(^^)b
斜め45°の角度から観るとカッコ良く見えますが、正面から観ると右肩下がりになっていますし、左脚首も不自然ですがパースと目の錯覚を使って、設定画の様に見せているのが解りますね。
これは左前から観る限定の立たせ方ですが、斜め向きにして飾れるので何体も並べる時には重宝しますよ( v^-゜)♪
カトキ立ち
次は「カトキ立ち」のやり方です。
カトキ立ちはメカニックデザイナーの「カトキハジメ」先生の描く設定画の立たせ方です。
カトキハジメ先生の設定画(RX-78-2ガンダムVer .ka)
カトキ先生の設定画と大河原先生の設定画との主な違いは脚の開閉です。
大河原先生は脚を閉めて立たせ、カトキ先生は脚を広げて立たせます。
それではやってみましょう。
最初は同じ様に棒立ちで立たせ、斜め向きにします。
この時に武器を持っていない手首は握り拳に替えておきます。
(1)両脚を肩幅まで拡げ、爪先を外側に向けて脚裏が浮かない様に脚首を角度調整。
(2)両腕を真っ直ぐにし、肩と爪先の直線上に拳が少し掛かる様に調整して、手首を内側に握り込んで角度を付ける。
(3)股関節が後ろに引ける様なら若干引く。(引き過ぎ無い様に)
(4)側面から観て「S字立ち」よりも浅い角度でくの字にする。
これで「カトキ立ち」完成です!
(カトキ立ち)
カトキ立ちは頭部の向きが2パターンあるので、好みの方をチョイスして下さい。
左:頭部斜め向き 右:頭部正面向き
いかがだったでしょうか?
古いキットでもポイントを押さえておけば、バリエーションは少ないですがカッコ良いポージングを取らせる事が出来ます。
と云う事で今回はここまでになりま~す。
次回の「ホビ担Sの三洋堂プラモデル講座」はポージング講座第3弾となります。
台座を使った飾り方や最近のキットでのポージング等を色々紹介する予定ですのでお楽しみに!
(あくまで予定ですので、次回の内容は変更する場合もあります)
それでは皆さん、レッツ エンジョイ プラモッ!
次回もお楽しみに~(*´∀`)ノ
書いた人: ホビ担S(駒ヶ根店)
ガンプラ大好きおじさんモデラー。
一人娘(5歳)にはついつい甘くなっちゃうお父ちゃん。