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夏を彩る物語 《第56回 三洋堂書店便り》

2022年7月8日 投稿

こんにちは、一般書・文庫バイヤーのMです。

夏ですね。
7月に入ってから、我が家ではひとつ大きな論争が勃発しております。
それは、夏に大人気の「チューブ型アイス」(凍らせて真ん中からボキッと折って食べるアレ)の正式名称はなんなのか! というもの。

関西出身の私は昔から「チューぺット」と呼んでいたのですが、奥さんの実家では「カンカン棒」と呼ばれていたらしく、さりとて子供は「かき氷」という間違った名前(食感は似ているが)で欲しがるので、我が家の中は大混乱。
調べてみたところ、「ポッキン」「チューチュー」など、色々な呼び方があるようですね。

ちなみに、その昔小学校の運動会で売られていた「ゴムアイス」(ゴム風船に入ったアレ)の正式名称についても家族会議が続いておりまして、いまだ決着を見ておりません。


それはさておき。
今回は、今夏読んでほしいおすすめの文庫をピックアップしてご紹介です!


戦慄のノワールサスペンス

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悪い夏

著者名
染井為人/〔著〕
出版社名
KADOKAWA
税込価格
748円

26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。
同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。
しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して―。

生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。
加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす!
第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。


ひと夏の大・暴・走

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四畳半タイムマシンブルース

著者名
上田誠/原案 森見登美彦/著
出版社名
KADOKAWA
税込価格
704円

8月12日、クーラーのリモコンが壊れて絶望していた「私」の目の前にタイムマシンが現れた。
後輩の明石さんたちと涼しさを取り戻す計画を立て、悪友どもを昨日へ送り出したところでふと気づく。
過去を改変したら、この世界は消滅してしまうのでは……!?

辻褄合わせに奔走する彼らは宇宙を救えるのか。
そして「私」のひそかな恋の行方は。
小説『四畳半神話大系』と舞台「サマータイムマシン・ブルース」の奇跡のコラボが実現!

9/30(金)からアニメ映画も公開予定です!

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四畳半神話大系

著者名
森見登美彦/〔著〕
出版社名
角川書店
税込価格
748円

私は冴えない大学3回生。
バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。
できれば1回生に戻ってやり直したい!

4つの並行世界で繰り広げられる、おかしくもほろ苦い青春ストーリー。


忘れられないひと夏の友情

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夏の庭 The friends

著者名
湯本香樹実/著
出版社名
新潮社
税込価格
605円

町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。
生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。
夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ―。
いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが…。

児童文学の名著。
喪われ逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。




書いた人:一般書・文庫バイヤーM
イラスト:nocconokko
「たまごアイス」か「ボンボン」か…。

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