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梅雨の読書で喜怒哀楽 《第66回 三洋堂書店便り》

2023年6月16日 投稿

こんにちは、一般書・文庫バイヤーのMです。

自宅から駅まで自転車通勤を初めて1年が経過するのですが、早朝の四季を体感してみて、やはりこの時期が一番辛いですね。
じめっとした暑さもしんどいのですが、虫です。とにかくMUSHIが辛いのです。
田んぼの間の道路を滑走するのは快適なんですけど、空中を優雅に散歩していらっしゃる大小様々なお虫様たちがわたくしのお顔にビチャビチャと直撃してきてとにかく痛い。メガネのバリヤーをかいくぐって目ん玉の中に飛び込んでくるわ、口を閉じたら今度は鼻からお入りになってくるわで、自転車通勤の人って毎日こんな試練と向き合ってるんだなとしみじみしてしまいます。
ちなみに、つい先日、なぜか親指大くらいのクモが顔面に張り付いてきて、楳図かずおさんの漫画の一コマのような劇画タッチな顔で絶叫してしまいました。ギャーッ!

それはさておき。
雨も多くなってくるこの時期、お家でじっくり読んでほしいおすすめの文庫3冊をピックアップしてご紹介します!




いつまでも涙が止まらない――

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銀座「四宝堂」文房具店

著者名
上田健次/著
出版社名
小学館
税込価格
770円

いつまでも涙が止まらない―。

銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。
店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる―。
両親に代わり育ててくれた祖母へ感謝の気持ちを伝えられずにいる青年に、どうしても今日のうちに退職願を書かなければならないという女性など。
困りごとを抱えた人々の心が、思い出の文房具と店主の言葉でじんわり解きほぐされていく。

いつまでも涙が止まらない、心あたたまる物語。


ラスト30ページの衝撃

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六人の嘘つきな大学生

著者名
浅倉秋成/〔著〕
出版社名
KADOKAWA
税込価格
814円

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。
最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。
全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。
それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。
仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。
内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。
個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。
彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

怒濤の伏線回収に驚嘆の声続出! 青春ミステリの傑作が、ついに文庫化です!


土下座は屈辱にあらず

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土下座奉行

著者名
伊藤尋也/著
出版社名
小学館
税込価格
737円

小悪を剣で斬る同心、大悪を土下座で斬る奉行の二人組が、江戸城内の派閥争いがからむ難事件「かんのん盗事件」「竹五郎河童事件」に挑む!
そしていま土下座の奥義が明かされる―

能鷹隠爪の剣戟捕物、ここに見参!




書いた人:一般書・文庫バイヤーM
イラスト:nocconokko

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