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児童書バイヤーがオススメする長編読み物3作

2021年1月7日 投稿

まもまく3連休。寒波やウィルスもあり、家で過ごす時間が長くなりそうです。
大人はもちろん、遊びに行けずに子どもたちもきっと退屈。
いつもより少し長めの本にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
読みごたえのある児童書読み物を、バイヤーの独断で選んでみました。

梨木果歩が描く、愛すべき小さな仲間たちの大冒険。

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岸辺のヤービ

著者名
梨木香歩/著 小沢さかえ/画
出版社名
福音館書店
税込価格
1,870円

「西の魔女が死んだ」等の梨木果歩が、子どもたちのために書き下ろしたオリジナルワールド。
ハリネズミのような「ヤービ」と仲間たちと共に歩く世界が丁寧に描かれていて、安心して物語に浸ることができます。
また挿画と装丁が素晴らしく、バイヤーはしばらく自宅で面陳した上、職場のデスクマットにもイラストを入れています。


悲しい冒頭から想像もつかない、爽快で心ふるえる読後感。

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ワンダー

著者名
R・J・パラシオ/作 中井はるの/訳
出版社名
ほるぷ出版
税込価格
1,650円

ページ数や冒頭の主人公の境遇にためらいがちですが、ぜひ最後まで読み進んで欲しい。
主人公の勇気が人々をポジティブに変えていく、その結末に誰もが爽快な読後感を覚えると思います。
様々な人物が登場する中、主人公の姉とその友人のエピソードが特に印象的。
映画では久々のジュリア・ロバーツが母親役を好演していて嬉しい驚きでした。

映画では描かれなかった、若きゲドの最初の戦い。

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ゲド戦記 1

著者名
アーシュラ・K.ル=グウィン/作 清水真砂子/訳
出版社名
岩波書店
税込価格
902円

ゲド戦記シリーズ6作の1作目。映画では主人公の導き手として登場するゲドの若き日の物語です。
自身の力を過信する荒削りなゲドが、生き生きと躍動していて危うくも魅力的。
読後は満足感とともに、ここから物語が始まるという期待感が伴います。
単作でも十分に面白いですが、ゲドという英雄の活躍と苦悩の日々をシリーズでぜひ堪能して欲しい。

子どもも大人も、最近はなかなかゆっくり読書する時間を作れないもの。
巣ごもりの時間を活用して、家族で長編やシリーズものをじっくり楽しんでみてはいかがですか?
面白い!と思ったら、ぜひ店頭でさらにたくさんの物語に触れてみてください。

書いた人:バイヤーH
読書原体験は 五味太郎 たべたのだあれ
最近の読書は 佐藤多佳子 いつの空にも星が出ていた

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