小野不由美の長編小説!十二国記シリーズの4作目!
あらすじ
先王が斃れ27年、恭国は王不在のまま治安は乱れ、妖魔が跋扈していた。
首都に住む少女珠晶は豪商の父の元で何不自由なく暮らし、闊達な娘に育つ。
だが、国の先行きを憂い、
「大人が行かないのなら、あたしが蓬山を目指す」
と決断する。12歳の少女は、王として選ばれるのか。
図南の翼のここがオススメ!】
◆いいとこの箱入り娘が身一つで蓬山へ乗り込もうとするその行動力。これがこの巻の主人公【珠晶】のカッコいいポイント。
◆なんだかんだ言いながら昇山し、あれよあれよという間に周りの人間を惹きつけ巻き込んでいく。
カリスマ性とでもいうんでしょうか。
◆何といっても、珠晶の勝気さ。ただ勝気なだけじゃない。珠晶なりの考えをきちんと持っており、その目標に向けて努力する事が出来るからこそのこの性格。
ただやはりまだ12歳、昇山の途中、自分がいかに世間を知らないかを思い知らされる。
昇山を通して世間を知り、成長していく姿がやはりカッコいい。
一言
この巻の主人公珠晶、昇山の道中はとっても勝気で小生意気な物言いをしているけど、言動の端々に、強気な言葉や態度で寂しさを紛らわそうとしているような感じにも読み取れたりして、読み返すごとに言葉の奥行きを感じさせます。
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図南の翼
- 著者名
- 小野不由美/著
- 出版社名
- 新潮社
- 税込価格
- 781円