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2022年秋アニメ『チェンソーマン』藤本タツキ作品特集!《三洋堂マンガ便り10/31号》

2022年10月31日 投稿

こんにちは! ささやかサイダーです。

ついにアニメの放送が始まった大注目作『チェンソーマン』。

製作会社は「呪術廻戦」や「進撃の巨人 Final season」などで知られるMAPPA。

オープニングは米津玄師、エンディングは1話につき1アーティストが担当。

製作委員会方式をとらず、出資は集英社とMAPPAのみ

と、力の入れようが半端ではないこちらの作品。

皆さんはもうご覧になりましたでしょうか。

この記事を書いている時点で、第1話が放送されておりますが、アクションシーン、物凄かったですね! 個人的には、チェンソーのド迫力な音が、映像ならではで、とっても楽しめました。

キャラクターや展開がぶっ飛んでいて、今までの漫画のセオリーをひっくり返すような内容が続くチェンソーマン。

こんな話を思いつくのは、一体どういう人なんだ? と、作者や作者の過去作に興味をもたれた方も多いと思います。というわけで今回はチェンソーマンの作者の「藤本タツキ作品」特集です。

過去シリーズから、長編読切、短編集までご紹介します。

アニメ放送中の話題作!『チェンソーマン』

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チェンソーマン 1

著者名
藤本タツキ/著
出版社名
集英社
税込価格
484円

悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!! 悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!(「ジャンプ+」ホームページより)

 

ジャンプ連載当初から、過激な内容と、漫画の巧みさで大きく注目され、現在はアニメが公開されて話題沸騰中の作品です。

悪魔と、それを狩るデビルハンターが存在する世界が舞台のお話。
1話の終盤、主人公のデンジと、彼と一緒に暮らすチェンソーの悪魔ポチ太が、ある契約をするところから、物語が始まります。

悪魔をモチーフとしていることもあり、激しい描写や、ダークな設定が続く今作ですが、そこが癖になります。特にチェンソーマンが悪魔をぶった斬る見開きや大ゴマは、爽快の一言に尽きます。そこだけポスターにして飾りたいくらい画や構図が完璧です。

また、キャラクターがみな個性的。デンジを中心に、こちらが予想できない行動をとってくるので、ページをめくる手がとまりません。
そしてそれは物語の全体的な展開に関しても同様! 衝撃的な展開が連続しすぎて、第一部の終盤はジャンプが発売する度にチェンソーマンに関するワードがツイッターでトレンド入りしていた記憶があります。

先月、第二部のはじまりにあたる12巻が発売されました。

アニメを見ている方も、漫画ならではの表現がたくさんあるので、ぜひ原作を読んでみて欲しいです。

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チェンソーマン 12

著者名
藤本タツキ/著
出版社名
集英社
税込価格
484円

今までにない問題作!

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ファイアパンチ 1

著者名
藤本タツキ/著
出版社名
集英社
税込価格
440円
『氷の魔女』によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われた。凍えた民は炎を求めた…!(「ジャンプ+」ホームページより)

藤本タツキ先生がチェンソーマンを連載する前に、ジャンプ+で連載していたシリーズ作品。

生まれながらに奇跡を使える人間「祝福者」。
そのうちの一人である「氷の魔女」によって、雪に覆われた世界が舞台です。

第一話は、妹が兄の腕を斧で切っているシーンから始まります。
この時点で、普通じゃないな、というのが分かりますが、すぐに、兄は再生能力の祝福者のため、飢餓に苦しむ村の人々のために、自分の腕を食べさせてあげていることが分かります。
なんだ、そういうことか、と納得しそうになりますが、よく考えたらそれはそれでやばい。

こういう驚きや、見たことない設定が随所に出てくる点がとても面白いです。

第一話、主人公のドマニはある衝撃的な経緯をたどってファイアパンチという全身が燃え続けている人間になります。

その後は、王道ヒーロー漫画というわけではなく、主人公の葛藤が克明に描かれ、考えさせられる展開が続きます。

人の心の、一筋縄ではいかない部分がヒーロー漫画という枠組みの中で描写されていて、なかなか類を見ない作品になっています。

ある程度漫画を読んできて、今までにないものを読みたい方には絶対おすすめなので、ぜひ読んでみてください。

漫画への愛が込められた長編読切

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ルックバック

著者名
藤本タツキ/著
出版社名
集英社
税込価格
484円
学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートからは絶賛を受けていたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマを載せたいと先生から告げられるが…!?(「ジャンプ+」ホームページより)

チェンソーマンの第一部が終わってしばらく後に、ジャンプ+にて公開された読切作品。

1日で閲覧数が250万を突破した、話題作です。

学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野が主人公。まわりから絶賛を受けていた彼女でしたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマが載ることになり、お話が動き始めます。

藤野と京本、一緒に漫画家を目指すことになった2人が描かれた短編です。

シリーズ作品とは打って変わって、現実を舞台としたリアリティあふれる作品。

登場人物の表情や細かな所作が丁寧に描かれ、読者はいつしか主人公の藤野に完全に感情移入してしまいます。

なぜ漫画を描くのか」 その答えが、物語のラストで、痛いくらいに胸に迫ります。

映画が大好きな作者が送る、映画にまつわる物語

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さよなら絵梨

著者名
藤本タツキ/著
出版社名
集英社
税込価格
484円
私が死ぬまでを撮ってほしい──病の母の願いで始まった優太の映画制作。母の死後、自殺しようとした優太は謎の美少女・絵梨と出会う。2人は共同で映画を作り始めるが、絵梨はある秘密を抱えていた…。現実と創作が交錯しエクスプローションする、映画に懸けた青春物語!!(集英社ホームページ商品紹介ページより)

まるで映画のフィルムのように、縦に連続したコマで構成された読切作品。

「チェンソーマン」の単行本の著者コメントには好きな映画のタイトルを書き、
「ファイアパンチ」ではトガタという熱狂的な映画マニアのキャラが登場、
「ルックバック」では最後のページに影響を受けたと思われる映画作品が描かれているのが確認され、
相当映画好きなことがうかがえる藤野タツキ先生。

そんな藤野タツキ先生が映画をテーマに描いたのがこちらの作品です。

漫画なのに、まるで映像作品を見ているように物語が進むのですが、そういった特殊なスタイルならではの仕掛けや、驚きが施された名作です。

物語のラストを読んで、笑うのか、それとも泣くのか、あるいは微笑むのか、読んだ人によって反応が分かれそうなのも面白いところ。

感想を語り合いたくなる作品です。

藤本タツキ短編集17-21

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17-21 藤本タツキ短編集

著者名
藤本タツキ/著
出版社名
集英社
税込価格
484円
『チェンソーマン』を生んだ鬼才・藤本タツキの原点! 漫画賞初投稿作『庭には二羽ニワトリがいた。』から、思春期の熱情が暴走する『佐々木くんが銃弾止めた』、迸る恋心が全てを蹴散らすSFラブコメ『恋は盲目』、ネジがぶっ飛んだ殺し屋少女の恋『シカク』まで――剥き出しの圧倒的才能が炸裂する、初期短編集!!(集英社ジャンプ公式サイトより)

藤本タツキ先生の17歳から21歳までの作品の短編集。

最初の『庭には二羽ニワトリがいた。』の冒頭1ページから強烈で、作者のぶっ飛び具合が余すところなく発揮されている作品ばかりです。

作品ごとに作者のコメントが載っているのも嬉しいところ。

私は『恋は盲目』がお気に入りです!

藤本タツキ短編集22-26

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22-26 藤本タツキ短編集

著者名
藤本タツキ/著
出版社名
集英社
税込価格
484円
『チェンソーマン』藤本タツキの初期短編集第2弾!! 海中のピアノが繋ぐ少年と人魚の恋『人魚ラプソディ』、芽生えたのは女心か恋心か!? 『目が覚めたら女の子になっていた病』、残酷な運命を背負った妹と兄の物語『予言のナユタ』、絵に懸ける姉妹の愛憎と才能が交錯する『妹の姉』――のちの大ヒット作への萌芽が散りばめられた奇跡の作品集!!(集英社ジャンプ公式サイトより)

チェンソーマンの第一部ラストに登場する重要キャラと名前が一緒なキャラクターが登場する、『予言のナユタ』。

長編読切作品、『ルックバック』の元となった作品『妹の姉』など、

後の作品へつながる要素がちりばめられた短編集。

作品同士の共通点などを探してみると、新しい発見があるかもしれません。

私は『妹の姉』がお気に入りです!


いかがでしたでしょうか。

いつもよりも少しボリューム多めでご紹介しました。

気になった作品があったら、ぜひ読んでみてください!


書いた人:ささやかサイダー

(チェンソーマン大好き!)


 

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