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「100冊もあるけど、どれにしよう…」中津川店 書店員ささやかサイダーのイチオシ3選!【新潮文庫の100冊 2022】

2022年6月25日 投稿

こんにちは、中津川店のささやかサイダーです。

今年も夏がやって参ります。

海、山、お盆休み。すいか、風鈴、かき氷。

花火に、ひまわり。

高くそびえたつ入道雲。

一年の中でも、ひときわ心が浮き立ち、わくわくする季節ではないでしょうか。

ご存知の方も多いかもしれませんが、書店にも、夏を実感できる要素があります。それが、夏の文庫フェアです。

暑くて蝉のうるさい外から、静かで涼しい店内に入り、真っ先に目に飛び込んでくる文庫本。もはや現代の夏の風物詩といっても過言ではないでしょう。

今回は、そんな夏の文庫フェアの中から『新潮文庫の100冊』フェアをご紹介いたします。

新潮文庫の100冊って?

新潮文庫の100冊は、新潮社が開催している文庫本のフェアです。

100冊ものタイトルが、ひとところに並ぶだけでも華やかですが、そこに、おすすめPOPや飾り付けがほどこされ、売場はまるでお祭り会場のよう。ぜひ店頭にいらしてください。

また、マスコットキャラクターのキュンタがあしらわれたかわいいデザインの特典もございます。気になる今年の特典は、ステンドグラスしおり。涼し気なデザインが夏にぴったりです。

気になるラインナップも、名作から最近話題の本までそろい踏み。今夏の1冊を決めるぞ!という方にも、今夏は気合いを入れてたくさん読むぞ!という方にも、ぴったりなフェアとなっています。

詳しくはこちら ⇒新潮文庫の100冊2022 公式サイト

 

ですが「100冊もあると、どれを読めばいいかわからない」という方や「しおりが全種類ほしいけど、最後の1冊が決まらない」と迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

そんなわけで今回は、迷っているあなたに、私がおすすめしたい3作品をご紹介させていただきます!

「100冊もあるけど、どれにしよう…。」迷っているあなたにおすすめ!中津川店 書店員ささやかサイダーのイチオシ3選!

若者の心をえぐる、直木賞受賞作

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何者

著者名
朝井リョウ/著
出版社名
新潮社
税込価格
693円

大学在学中に『桐島、部活辞めるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビューした作家、朝井リョウの直木賞受賞作です。

拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。就活対策のために集まった5人の就活生。

就活が進んでいくにつれ変わっていく彼らの関係性と、少しずつ明らかになるそれぞれの本音が、衝撃的なラストへとつながっていきます。

就活、そしてSNSを題材に、若者の自意識をあぶりだす、心に迫る作品です。

主人公達のやり取りや描写がリアルで、実生活の中でこういう場面ってあるよなあと共感できたり、自分もこういう目線で他人を見ていたかもしれない、と気づかされるシーンがたくさんありました。

そして、その共感や気づきが積み重なっただけ、ラストで受けるダメージも大きいような気がします……。

就活を経験したことがある人も、そうでない人も、ぜひ読んでほしい1冊です!

丁寧で誠実な青春小説!

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いなくなれ、群青

著者名
河野裕/著
出版社名
新潮社
税込価格
693円

新潮文庫nex立ち上がりの際に強く推しだされ、第8回大学読書人大賞も受賞した作品です。
階段島シリーズの1作目。

「階段島」と呼ばれる、捨てられた人々の島が舞台の物語です。

真辺宙宇という、まっすぐで純粋な少女が、島に現れたところから物語は始まります。

ファンタジーテイストな舞台設定と、しっかりとした謎解きと、青春小説のまっすぐさ、キャラクターの面白さ、いろいろな要素を楽しめる小説です。

普通なら見落としてしまうような何気ない心の動きも、登場人物たちによって丁寧に拾い上げられ、優しい文体と対話によって深堀りされていくので、読後の納得感が桁違い。

シリーズを通して登場人物たちの行動のどこにも破綻がなく、緻密に完成された作品ですので、ぜひ読んでみてください。

日本人の「罪の意識の不在」を描いた名作

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海と毒薬

著者名
遠藤周作/著
出版社名
新潮社
税込価格
407円

九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖実験を題材に、日本人とはいかなる人間かを追求した作品。

主人公の勝呂と、何名かの人物にフォーカスがあたり、物語が進んでいきます。彼らがどういった経緯で事件に巻き込まれることになったのか。そして、それに対しての葛藤や煩悶が描かれます。

終始重苦しい空気をまとった小説ではありますが、登場人物の心が赤裸々に描かれていて、読み応えがあり、ぐいぐいページをめくっていくことができます。

自分が同じ立場だったらどういう行動をとるか、もしくは自分と考え方の近い人物は誰か、を考えながら読み進めていくと、より深い読書体験ができるかもしれません。

キリスト教作家として有名な遠藤周作ですが、こちらの作品では宗教的な要素はそれほど押し出されていません。なので、作家は気になっていても、宗教というテーマにハードルを感じ手が出しずらかった方には特におすすめです。

新潮文庫の100冊フェアを、ぜひ楽しんでください!

いかがでしたでしょうか。

皆様が本を選ぶ際の一助になれば幸いです。

ここで紹介したのは、100冊のうちのたった3冊。

他にも面白い本がたくさんありますので、ぜひ売場にお越しください!

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