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年の瀬に読んでほしい3冊 《第61回 三洋堂書店便り》

2022年12月2日 投稿

こんにちは、一般書・文庫バイヤーのMです。

事件です。
ついに我が家にこたつがやってきました!
「何を言っとるんだコイツは」などと言わずに、まぁ聞いてください。鼻などほじほじせず聞いてください。

子供ができてからはなんだかんだ冬をエアコンだけで過ごしてきたのですが、親戚から譲り受け、我が家の狭い居間にこたつ様がやってきたのです。
ありがたやぁ~ありがたやぁ~と親戚様・こたつ様の両方向に合掌する家族一同。

しかし、こたつ様といえば油断するとすぐに人間を自堕落の世界へといざなう伏魔殿のような存在。
子供二人がこたつ漬けにならないよう厳戒態勢で翌日の朝を迎えたところ、居間を覗くとそこにはこたつ様に肩まで入り込み、寝転がってSwitch(ゲーム)やりながらテレビのプリキュアをだらだら見ている二人の姿が…。

こたつ…恐ろしい子…!


それはさておき。
あっという間の12月です。
今月はこたつで読んでほしいおすすめ作品をご紹介します!


急逝した作家の闘病記

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無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記

著者名
山本文緒/著
出版社名
新潮社
税込価格
1,650円

お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない―。

これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい―。
思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。
58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家・山本文緒先生が、最期まで綴っていた日記。


人を守れる人間になれ

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まち

著者名
小野寺史宜/著
出版社名
祥伝社
税込価格
792円

両親を亡くし、尾瀬の荷運び・歩荷を営む祖父に育てられた江藤瞬一は、後を継ぎたいと相談した高三の春、意外にも「東京に出ろ」と諭された。
よその世界を知れ。
知って、人と交われ――。
それから四年、瞬一は荒川沿いのアパートに暮らし、隣人と助け合い、バイト仲間と苦楽を共にしていた。
そんなある日、祖父が突然東京にやってきて……。

累計36万部『ひと』からつながる物語。

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ひと

著者名
小野寺史宜/著
出版社名
祥伝社
税込価格
759円

空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。
本屋大賞から生まれたベストセラー。

もう会えない人からの「想い」届けます。

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伝言猫がカフェにいます

著者名
標野凪/著
出版社名
PHP研究所
税込価格
847円

あの世とこの世の境にあり、「会いたい人に会わせてくれる」と噂のカフェ・ポン。
天寿を全うした猫のふー太は、「仕事を5回達成すると、会いたい人に会える」という報酬につられ、店主・虹子のもとで働くことに。
亡くなった父に個展を見てもらいたい絵本作家、生まれなかった我が子を思い続けている保育士…。

彼らが「会いたい」人からの言葉を “伝言猫”が伝えるべく奮闘するハートフルストーリー。
『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』の著者が贈る、心があたたかくなる感動の連作短編集。

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今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

著者名
標野凪/著
出版社名
双葉社
税込価格
693円

住宅地の奥にひっそりと佇む、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。
この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ込みたくなったお客さんが、ふらりと訪れる。
SNSで発信される〈ていねいな暮らし〉に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込んだりして、疲れたからだと強ばった心を、店主そろりの料理が優しくほぐします。




書いた人:一般書・文庫バイヤーM
イラスト:nocconokko

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