こんにちは、一般書・文庫バイヤーのMです。
本当にまったくどうでもいい話なのですが、梅雨入りが宣言されて初夏が近づいてきたので、ぞわっと恐ろしい話をひとつ。
実は、子どもの頃に「走馬灯のような光景を見る」という体験をしたことがあります。
それは小学生の頃の林間学校で起こりました。
自由時間に友だちと鬼ごっこをしている時、逃げるために少し高さのある段差を上から下へジャンプした瞬間・・・着地までのコンマ何秒かの間・・・唐突に僕の脳内でそれまでの人生がフラッシュバックしたのです。
体感時間は実に10年分で、友だちと近所の秘密基地で遊んだことや家族でスキー旅行にいった思い出など、たっぷり10年分の人生を脳内体験した直後、気づくと地面に顎を強打していて、あまりの激痛にのたうち回っているところをクラスメイトに発見されたのでした。
なぜそんなことが起こったのかは大人になった今でも不明ですが、それ以来顎がカクカク鳴るようになったので、記憶違いということではなさそうです。
「もしやジャンプの瞬間に宇宙人に拉致されて改造など施されたのではなかろうか」などと一時期本気で考えたことまであります。
話しても誰も信じてくれないので、仕方なくおかんに打ち明けてみたのですが、おかんが言うには、
「ロケットパンチとか電波光線放てるようになったわけやないんやろ」
とのことなので、あーほな宇宙人違うかぁ。
………。
それはさておき。
今週は5/17(月)から愛媛の書店「明屋書店」さんと共同開催しているコラボフェアについて、おすすめ商品をご紹介します!
フェア全体の紹介はアツい記事が別にあるので、そちらをぜひご覧ください。
こちらでは、今どうしても読んでほしい、個人的におすすめの本を紹介していきます!
人間の限界点
目隠し本です。
中身は”お楽しみ”ですので詳しい内容は伏せますが、個人的にフェアの中で一番読んでいただきたい本を目隠し本にしました。
(目隠しにしないとなかなか手にとっていただけない本なので…)
本好きの方には、カバーの文言でどの本かピンと来られる方がいるかもしれません。
人は強い意志の力があれば、これほど絶望的な状況でも生き抜けるということを教えてくれる、知る人ぞ知る名著です。
「凄まじい」読書体験を、ぜひ!
全ての”がんばりきれなかった”人たちへ
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敗れざる者たち 新装版
- 著者名
- 沢木耕太郎/著
- 出版社名
- 文藝春秋
- 税込価格
- 770円
沢木耕太郎先生の著書はどれも名著ですが、苦しい時、絶対に読んでほしい一冊といえばこちら。
スポーツノンフィクション。ドキュメンタリーと言ってもいいかもしれません。
トップに立つには何かが足りない人、時代の申し子の影でくすんでしまった人、あるいは頂点に立った後に転げ落ちていってしまった人の物語は、凡人な自分には一流な人たちの成功譚よりも心に響くものがありました。
「いつか自分にだって、なにか大きなことができるはず」
「いつか自分にも、人生の全てを賭けてうち込める瞬間が訪れるはず」
そんなことを思ったことはありませんか?
あなたの心のくすぶりに火を灯す何かが、この本にはきっとあるはずです。
また、書店コラボ企画に際して、なんと沢木耕太郎先生ご本人からこの著書に関するエピソードをコメントとしていただけたので、ぜひそちらもご一読ください!
実直であり続けることの偉大さ
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木を植えた男
- 著者名
- ジャン・ジオノ/原作 フレデリック・バック/絵 寺岡襄/訳
- 出版社名
- あすなろ書房
- 税込価格
- 1,760円
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木を植えた男
- 著者名
- ジャン・ジオノ/著 寺岡襄/訳 黒井健/絵
- 出版社名
- あすなろ書房
- 税込価格
- 1,100円
南仏プロヴァンスの荒れた大地に、人知れず30年以上に渡って木を植え続けた男の物語。
一日に100個のどんぐりを植え、無事に育つのがその10分の1ほど。
時には苗が全滅することもある。
それでも男が木を植え続ける意味はなんなのか?
絵本ですが、子どもよりも大人のための物語かもしれません。
売場ではサイズの関係でセレクション版を並べてありますが、原書の絵本版も味わってほしい一冊です。
人知れずがんばっている、あなたの心に響く物語。
結末はどうなるのか、ぜひ序盤と終盤を対比して読んでみてください。
※こちらは三洋堂書店の売場のみで展開している商品になります
書いた人:一般書・文庫バイヤーM
今年もそろそろホラー小説の選書を始める時期ですね。にやり。
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