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米澤穂信先生 特集号《第44回 三洋堂書店便り》

2022年1月26日 投稿

こんにちは、一般書・文庫バイヤーのMです。

先日、芥川賞と直木賞の発表がありましたね!
特に直木賞を受賞された米澤穂信先生は岐阜県高山市出身ということで、ご当地作家さんの受賞にお店もバイヤーもお祝いムード一色で舞い上がっております。

ところでバイヤーの仕事の裏側を少し暴露しておきますと、芥川賞・直木賞は受賞作発表後から出版社さんの増刷スケジュールが最速で動き出すので、出版社さんへの注文は時間との勝負だったりします。
発表翌日の朝一までに注文を出さないと間に合わない場合がほとんどなので、選考会が長引くとやきもきします。
恋人からの電話を待つようにそわそわしながらスマホで受賞作の速報を探します。バックミュージックには山下達郎「クリスマス・イブ」でお願いします。

ちなみに、芥川賞・直木賞の選考会は東京にある老舗の料亭「新喜楽」で行われていることはよく知られていますが、例年1階で芥川賞の選考会、2階で直木賞の選考会が実施されているらしいですよ。
うーむ、着流しで潜入してみたい。


というわけで。
今週は三洋堂書店で全力応援! 米澤穂信先生の作品をピックアップしてご紹介です。
直木賞受賞作『黒牢城』は本サイトでも予約受付中ですよ~。


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黒牢城

著者名
米澤穂信/著
出版社名
KADOKAWA
税込価格
1,760円

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。
織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。
事件の裏には何が潜むのか。

ミステリの精髄と歴史小説の王道。
第166回直木賞受賞作!


デビュー作にして代表作

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氷菓

著者名
米澤穂信/〔著〕
出版社名
角川書店
税込価格
572円

米澤穂信先生といえばこの作品ですね。
学校生活に隠された謎に挑む、日常ミステリを描いた『〈古典部〉シリーズ』第一作。

シリーズ累計発行部数245万部を突破しているそうですが、三洋堂書店全店でもシリーズ累計6万9千冊も販売しているお化け作品です。
シリーズの舞台である神山市は岐阜県高山市がモデルとされていますので、読んだ後の高山市巡礼で二度おいしいシリーズです。





もうひとつの日常ミステリ

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春期限定いちごタルト事件

著者名
米澤穂信/著
出版社名
東京創元社
税込価格
660円

米澤穂信先生の代表作と言えばこっちなの!と断言する人も多い『〈小市民〉シリーズ』。
「春期」「夏期」「秋期」「冬期」と続くシリーズの第一作です。

いくつかの短編が組み合わさった連作ミステリとなっていることが特徴です。
2020年、10年ぶりにシリーズ最新刊『巴里マカロンの謎』が発売になった際には、部署内の古参のファンの方々から歓声があがっておりました。



三洋堂書店で最も売れた名著

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ボトルネック

著者名
米沢穂信/著
出版社名
新潮社
税込価格
693円

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。
ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。
不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。
もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。


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インシテミル

著者名
米澤穂信/著
出版社名
文藝春秋
税込価格
946円

「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。
とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。
それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。


シリーズものを除いた作品のうち、三洋堂書店で最も売れた作品がこちら。
なんと2作品ほぼ同数で多くのお客様に購読していただいておりました。

『インシテミル』は映画化もされましたね。
『ボトルネック』は奇妙な読後感が印象的な作品なので、個人的にイチオシの作品です。

気になる作品は、『黒牢城』を読まれた後にぜひどうぞ。




書いた人:一般書・文庫バイヤーM
イラスト:nocconokko
注文書をメールした後、出版社の担当さんに電話する時に「出してけれ~出してけれや~」と心の中で連呼していることは内緒です。

三洋堂書店便りは毎週水曜日更新。
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