
図書館館長なのに「借りるより買いたい本」を推すシリーズ vol. 13
日々10万冊を超える本に囲まれながら年間2,000冊以上読む図書館館長がどうしても手元におきたくて買ってしまう本とは?
「人生が変わるゲームのつくりかた」
ゲームづくり?パソコンかスマホかいずれにせよデジタル技術のスキルが必要だろうと、薄っぺらな本の数ページに目を通しただけで予想は覆されました。もちろん良い意味で。
タイトルを深読みすれば分かるのですが、この本はあなたの人生をもっとおもしろくするための本なのです。
著者は誰もが知っているあのコンピューターゲーム「ぷよぷよ」をつくった人です。
職業はゲーム作家。著者によると、そもそもゲームとは「ルールに基づいて遊び、楽しい場を生み出そうとすること」と定義しています。
それがコンピューターゲームにせよ、トランプや人生ゲームなどカードゲームやテーブルゲームでも。そして人生も。
ゲームづくりを学ぶとなにかいいことがあるの?
あります!ルールは私たちの人生のどこにでも存在するからです。
学校でも職場でもルールだらけです。ですがあなたの意志とスキルで、嫌なルールや暗黙のルール等を改善できるとしたら?
人生が楽しくなります。「弱キャラ友崎くん」のヒロイン日南葵の言葉を借りると「おにただ」です。
この本は、世界各国で遊ばれている「はぁって言うゲーム」の作者でもある著者のゲームづくりの奥義を書き記しています。
ゲームを分析する3つの視点、ゲームづくりの道のり、勉強や人生をゲームのように楽しくする方法などを身につけていくことができる内容になっています。
ルールは自分ひとりでは変えられませんので「そのルールいいね!」と思ってくれるルールをつくることが大切。
「楽しそう」と思ってもらえないとそもそも遊んでくれない。つまらないゲームをつくる。汚くつくってやりなおす。
どうやってもゲームが面白くならないときの奥義中の奥義:いったんあきらめる。
でも、思いついたらまたもどる。などなど面白いゲームの基本原理満載です。有難いことに巻末には著者お勧めのゲームやゲーム本が列挙されています。
私も高校生の頃「英単語暗記ゲーム」のようなノリで遊んでいましたが、友人からは「そんな単語絶対に試験にはでない!」と言われていました(笑)。
ぜひ楽しい場を生み出すルールづくりを習得して、ゲームをつくってください。将来、大ヒットゲームをつくって儲けたら、寿司でも奢ってください。
「人生が変わるゲームのつくりかた」はこちら

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑
人生が変わるゲームのつくりかた いいルールってどんなもの?
- 著者名
- 米光一成/著
- 出版社名
- 筑摩書房
- 税込価格
- 1,320円
熱田図書館長 佐々木
5歳で角膜移植した際、ドクターからの「喫煙禁止」と「読書禁止!」との言葉を忠実に守り続けるも、なぜか現在図書館長。
趣味は合気道、英語学習、旅行、温泉、アニメ、韓流、カラオケ、SNS、読書?
その他テニス、スキューバ、サーフィン、水泳・・・多趣味でキリがありません。
今現在の推しアイドルは、「ILLIT」! かつては「少女時代」。
アフタヌーンティーは日本、英国など有名店を制覇中。
こだわりはスコーン。
文中で登場した作品たち

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑
弱キャラ友崎くん Lv.1
- 著者名
- 屋久ユウキ/〔著〕
- 出版社名
- 小学館
- 税込価格
- 693円

↑↑↑タップで詳細・注文へ↑↑↑
はあって言うゲーム
- 著者名
- 出版社名
- 幻冬舎
- 税込価格
- 1,760円