ホビ担Sの三洋堂プラモデル講座!
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可愛い一人娘はもっと好き!
ホビ担Sで~す!
今年の春は暖かくなるのがとても早くて駒ヶ根店がある南信州でも3月に桜が開花しました。
例年は4月中旬前後で開花するのですが、4月初旬の入学式シーズンには桜が散り始ると云う長年この地に住んでいても余り記憶にない春でした。
折角のお花見シーズンでしたがコロナ禍の中では中々お出掛けも出来ない状況が続いています。
3月~4月にはプラモデルも各メーカー沢山新作キットが発売になりましたし、お家時間にはプラモデルは最適だと思いますので色々造ってみて下さいネ(^^)d
前置きはこの位にして今回のプラモデル講座では「スミ入れ」について少しお話したいと思います。
スミ入れってなんなの?
まず「スミ入れって何するの?」と云う方もいらっしゃいますよね。
スミ入れとはキットにある細い溝や凹んだ部分に塗料を入れて見た目の情報量を上げ、キットのディテールアップをする方法です。
「えっ⁉塗装⁉難しそう……(-_-;)」と思うかも知れませんが、いやいやそんなに難しく考えなくても大丈夫なんです。
プラモデルのキットにはモールドラインとかディテールアップ線等と呼ばれる細い溝が入っています。
これは装甲や金属板の繋ぎ目や開閉部分を表しています。
例えば車のドアやボンネット等の開閉する部分だったり、別パーツの合わせ目やデザイン上の凹み等のラインですね。
一言に「スミ入れ」と言っても現在は色んな種類の塗料や道具、テクニックがあるので中々奥が深いのです。
今回は塗装無しの素組のキットにスミ入れをする場合の塗料をご紹介します。
色んなスミ入れ塗料
スミ入れ塗料には大きく分けると2種類あります。
1つはマーカータイプで1番代表的なのはGSIクレオスから発売されている「ガンダムマーカースミ入れペン」シリーズ。
ブラック、グレー、ブラウンの三色にペン先がマーカー型、筆型、流し込み型の三種類があります。
これにプラスして「ガンダムスミ入れペン シャープ0.3mm」と云うシャープペンもあります。
シャープペン以外のガンダムマーカーは「アルコール塗料」になります。
アルコール塗料はペイントリムーバー(塗装落とし溶剤)と同じアルコールなので下地塗装を溶かしてしまいます。
塗装後にマーカーでスミ入れした後に拭き取りや消しゴム掛けをすると下地塗装が溶けて汚く成ってしまうので、素組だったり拭き取りが必要無い部分に使用すると良いでしょう。
プラスチック自体には影響がないので、素組キットのスミ入れには1番オススメです。
(アルコール系スミ入れ塗料)
もう1つは流し込みタイプでタミヤから発売されている「タミヤ スミ入れ塗料」シリーズやGSIクレオスの「Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド」シリーズが代表的ですね。
こちらは「エナメル塗料」になります。
エナメル塗料はアルコール塗料の様にその他の塗料には余り影響が出ないのでラッカー系塗料で塗装した後でエナメル塗料のスミ入れをして拭き取っても下地のラッカー塗料が溶ける事はありません。
ですが、エナメル塗料には少し注意する事があって塗料に含まれているエナメル溶剤がプラスチックを侵食してしまう事があるので、素組の場合はランナーにパーツが付いている状態でスミ入れする事を推奨します。
パーツ同士が組み合わさってるピンとダボ穴には目視では確認出来ない様な小さなヒビが入っているので、そこからエナメル溶剤がプラスチックを侵食してボロボロにしてしまい割れてしまう危険があるからです。
力が掛かっていないランナー状態であればほぼ問題ありません。
(エナメル系スミ入れ塗料)
スミ入れカラーのバリエーション
カラーのチョイスに関してはブラックで全てのスミ入れをしても問題ないですが、各パーツ毎の成形色に合わせて色を変えた方が自然ですし、完成した時のオリジナル感も出せるので数種類使ってみるのも良いと思います。
下図の様にプラ板にスジ彫りをした物をテストピースとして用意しました。
このプラ板にこれらのスミ入れ塗料を使って各塗料や色味がどんな感じに見えるか確認してみましょう。
ガンダムマーカーは普通のペンと一緒で線に沿って描いていく感じで使います。
線からハミ出しても消しゴムで擦れば消えますので思い切って描いて行きます。
特にガンダムマーカーシャープは0.3mmのシャープペンシルなので普通に消しゴムで修正出来ますし、ガンプラのモールドライン幅は基本的に0.3mmなのでライン幅にピッタリ合います。
タミヤスミ入れ塗料やGSIクレオスのウェザリングカラーフィルタリキッドは「毛細管現象」を利用しモールドラインに塗料を流し込む方法で、慣れるとこちらのやり方の方が圧倒的に作業が早いです。
やり方はモールドライン上にチョンと塗料を置いてあげるとスーッと溝に沿って塗料が流れます。
ラインの端やクロスしている所に筆先を置いてあげると後の拭き取り作業が楽になります。
それでは実際にテストピースにガンダムマーカー、タミヤスミ入れ塗料、GSIクレオスフィルタリキッドを幾つか塗ってみましょう。
上の写真は塗料を塗ったままの状態なのでガンダムマーカー系は消しゴムで、タミヤ、GSIクレオスの各エナメル塗料はエナメル溶剤でハミ出し部分を綺麗にしてみます。
上4本のガンダムマーカーで描いたラインを消しゴムでガシガシ擦って溝の幅よりも少しハミ出していた塗料を消してみると、溝の中だけに塗料が残ってモールドラインがとてもシャープになりました。
マーカーで描いただけの状態より、面倒臭くてもこうして少し手を加えてあげると出来上がりに違いが出て来ます。
今度はエナメル塗料の拭き取りをしますが、こちらは「エナメル溶剤」を使用してハミ出しを綺麗にします。
綿棒にエナメル溶剤を付けて拭き取ります。
この時に綿棒がビシャビシャに成らない様に先端にはちょっとだけ付けます。
使用する綿棒は先端が丸い物だったりビシャビシャだったりすると消したく無い部分も消えてしまう事が多いので、写真の様に尖っている物の方が細かい作業が出来て綺麗に仕上げる事が出来ます。
モールドラインをどんな色にするかは自分の好みで構いません。
ホビ担がホワイトにスミ入れする時はブラックだとコントラストが少し強いかなと思っているので、タミヤスミ入れグレイを使ったりバイオレット系を使ったりします。
ちなみにバイオレット系やオレンジ系を使うとVer.kaっぽくなります(^^)d
今回はここまでになります。
次回の「ホビ担Sの三洋堂プラモデル講座」は実際にガンプラへスミ入れして素組のキットとスミ入れをしたキットを比べてたりしてみる予定ですのでお楽しみに!
それでは皆さん、レッツ エンジョイ プラモッ!
次回もお楽しみに~(*´∀`)ノ
書いた人: ホビ担S(駒ヶ根店)
ガンプラ大好きおじさんモデラー。
一人娘(4歳)にはついつい甘くなっちゃうお父ちゃん。
※今回紹介した各商品は三洋堂書店駒ヶ根店ホビーコーナーでは取り扱っておりますが、その他の三洋堂書店各支店には在庫の無い商品もありますので、お求めの際はお近くの三洋堂書店各支店にお問い合わせ下さい。