ホビ担Sの三洋堂プラモデル講座!
ど~も、三度の飯よりガンプラ好き!
可愛い一人娘はもっと好き!
ホビ担Sで~す!
暑かった夏も終わり、気持ちの良い秋となりましたね。
ホビ担は秋が一年で一番好きな季節です (^-^)
三洋堂書店駒ヶ根店がある長野県駒ヶ根市は、この記事を執筆し始めた9月下旬頃が稲刈り真っ盛りであちこちの田んぼでコンバインが黄金色に実った稲穂を刈り取っていました。
実はコンバインのプラモデルもあるんですよ!
ハセガワから『ヤンマー コンバイン YH6115』が発売中です。
余談ですがコンバインと聞くとホビ担は幼少の頃に見たアニメ、「Let’s コンバイン‼」の掛け声で合体する『超電磁ロボ コンバトラーV』を思い出してしまいます…。
どうでも良い話でしたね、スミマセン (^_^;)
気を取り直して今回のテーマはこちら!
ガンダムマーカーで部分塗装にチャレンジ!!
スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋、そして塗装の秋…。
台風が無い時は湿気がなく気持ち良い天気が続くので、湿気が大敵のプラモデル塗装に『秋』はモッテコイの季節なんですよね。
塗装は塗料が乾く迄の間に湿度が高いと『カブリ』と云って、狙った色とは違う色味になってしまう現象が起きる可能性が高いんです。
例えばこの【青】で塗装したかったのに、湿気が多いと白っぽくなってこんなボケた感じの【青】になってしまったり、斑模様になってしまったりするのです。
ですのでホビ担は湿度計を工作部屋に置いて、湿度が低く(湿度
60~50%位が理想かな)晴れた日に塗装する様にしています。
塗装ブースと乾燥ブースがあれば湿っぽい日や夜でも部屋の中で塗装は出来ますが気分的に晴れた日の方が気持ち良いんですよ(^-^)
ですが、今回ご紹介するGSIクレオスの『ガンダムマーカー』はアルコール系塗料で、乾燥が速く湿気の影響もあまり受けずに塗装出来るので、塗装したいなと思った時やチョイ塗りしたい時、湿っぽい日にも気軽に塗装出来ます。
塗装をしてみたいけど失敗しそうで恐いと云う初心者や初級者の方にもオススメです。
臭いもほとんど無いのでご家族に「シンナー臭いっ!」と言われる心配もありません(o^-‘)b !
ガンダムマーカーは『ガンダムシリーズ』の設定に合ったカラーラインナップも豊富ですし、バリエーションが多い6色マーカーセットも使い勝手が良くて便利です。
それではガンダムマーカーを使って、実際にガンプラの部分塗装をやってみましょう‼
三洋堂プラモデル講座では、もうお馴染みの『EG1/144 RX-78-2ガンダム』を使って説明します。
キットは前回講座【スミ入れして簡単ディテールアップ 後編】で使用した作例キットを用意しました。
塗装し易い様にパーツオープナーを使ってキットを1度バラします。
キットを組み立てた時にダボ穴、ダボピンをカットしてバラし易くしてあるのでパーツをバラすのは簡単です。
【ダボ穴、ダボピンカットのやり方はニッパー&カッター講座を参照】
キットをガンダムマーカーで塗ってみよう‼
今回は胸部の黄色いダクト部分と頭部バルカン砲をガンダムマーカー『ガンダムゴールド』で塗装してみましょう。
ガンダムマーカーは塗る前にしっかり振って中の塗料を撹拌してから塗りましょう。
ダクト部分は直接ガンダムマーカーで塗ります。
(ちょっとピンぼけですね、ごめんなさい)
直塗りでも塗る面積が狭ければ、結構綺麗に塗れますネ(゜∇^d)!!
頭部バルカン砲はマーカーの先端がバルカン砲より幅が広く塗り辛いので、こんな時は塗料皿に少しマーカーの塗料を出して「つまようじ」や『極細面相筆』でバルカン砲部分を塗ります。
その時、ハミ出しはあまり気にしないでも大丈夫!後でちゃんとリカバリー出来ますので(^^)d
ハミ出した部分はデザインナイフの刃を立てて、横にスライドさせる事でパーツ表面を薄く削り取るテクニックの『カンナ掛け』をして削り取ります。
この『カンナ掛け』は塗装の時だけでなく、今後も色んな工作場面で応用出来るテクニックなので是非覚えて下さい。
ハミ出した部分をカンナ掛けで薄く削るとこうなります↓
次に頭部後方のサブカメラを『メタリックレッド』で塗ります。
この時もハミ出しを気にせずに塗ってみましょう。
ハミ出した塗料をカンナ掛けで削り取ったので、サブカメラが綺麗にメタリックレッドで塗れました。
同じ様に前頭部の『メインカメラ』も塗ります。
ここは赤いパーツで分割されているので特に難しくありません。
そのまま塗ってしまいましょう。
次に目の部分『カメラアイ』を塗装します。
こちらはちょっとした応用テクニックで塗って見ます。
簡単な割には以外と効果的なのでホビ担オススメテクニックです。
まずはカメラアイの周りをガンダムマーカー『ガンダムブラック』で塗ります。
ここをしっかりブラックで塗っておく事で、組み立てた時にフェイスがとても引き締まって見えます。
次にガンダムマーカーEX『シャインシルバー』でカメラアイを塗ります。
しっかりシャインシルバーが乾いたらガンダムマーカー『先細タイプセット①』に入っている『ガンダムイエロー』で、シャインシルバーを塗ったカメラアイに上塗りします。
すると……カメラアイがキラッと光った『メッキゴールド』の様な感じになりました!
これは先細タイプセット①に入っている『ガンダムイエロー』の隠蔽力(重ね塗りした時に下地塗装を隠す能力)が弱く、クリアー塗料に近い塗り心地なので下地のシルバーが透けて
クリアーイエロー+シルバー=メッキゴールド
に見えると云う事なのです。
いわゆる『キャンディ塗装』と云うテクニックですが、キャンディ塗装についての細かい説明はここでは取り敢えず省きます。
この時気を付けて欲しいのはペン先でグリグリ塗ってしまうと『ガンダムイエロー』の塗料でシルバーが溶けて剥がれてしまう恐れがあるので、シルバー部分にチョンチョンとイエロー塗料を置く感じで塗ると下のシルバーを溶かさずに上塗りが出来ます。
バルカン砲と前後カメラを塗装したヘルメット部分とフェイス部分を組み立ててみると………こうなります!
イケメンですねぇ~(*´∀`)♪
頭部全体が引き締まってシャープになりました‼
次に各関節部分をガンダムマーカーEX『ヘビーガンメタリック』で、背面のランドセル部分と手首を『ガンダムメカグレー』で塗りました。
≪関節部の少し凹んだ部分をゴールドでチョイ塗り≫
スミ入れしただけでも良かったですが、更に今回の部分塗装を加えてみるとどうでしょう?更にカッコ良くなりましたよね(゜∇^d)!!
「塗装は難しそう…」とちょっと尻込みしていた方もガンダムマーカーを使った塗装なら気楽にチャレンジ出来ると思いますよ♪
失敗してもガンダムマーカー『消しペン』を使えば塗料を綺麗に落とす事も出来ますし、カンナ掛けが難しいと思ったら消しペンでハミ出し部分を消しても良いので気楽にチャレンジしてみて下さい。
消しペンの溶剤を染み込ませた綿棒で拭き取るとペン先が汚れなくて良いですよ(o^-‘)b !
ガンダムマーカーエアブラシシステムを使ってみよう!
簡単に説明するとエアブラシシステム用のハンドピースにガンダムマーカーを差し込んで、ボタンを押すとマーカーの塗料がミスト状に噴霧されエアブラシ塗装が出来ると云う便利アイテムなのです。
「ガンダムマーカーエアブラシシステム」のセット内容はハンドピース、ホース、ホースジョイント、190mlエア缶が入っていて、このエア缶1つで部分塗装ならHG2体、全体塗装ならHG1体程度は塗装出来ます。(エア缶は420mlの大きいサイズも別売しています)
使い方はエア缶とハンドピースをホースで繋いでハンドピースにガンダムマーカーを差すだけ!
これだけでガンダムマーカーを使ったエアブラシ塗装が出来ます。
マーカーの先端をエア出口がカスる位になる様に差し込んで、塗装したいパーツに向かってボタンを押すだけです。
塗装する前にはプラスチックスプーンや新聞紙等に吹いてみて、塗料の出具合を調整して自分のベストポジションを確認してから吹きましょう。
写真の通り先端が少し上向きになるので、噴霧されるミストが真っ直ぐ前にと云うより若干上向きに出てしまいます。
ですのでパーツに対して上下にハンドピースを動かした方が綺麗に塗れます。
部屋の中で使用する時は、大きめなダンボール箱の中に新聞紙を拡げて、その中で吹けばミストが色々飛び散らずに塗装出来るので家族にも怒られません(^_^;)
ただミスト状ですのでしっかり換気はして下さい。
軽いのでベランダや庭に持って行って外で吹くのも良いですね。
スミ入れ講座後編での作例『HG1/144ガンダムバルバトスルプス』をガンダムマーカーエアブラシを使って部分塗装してみましょう。
骨格部分の「ガンダムフレーム」を『ヘビーガンメタリック』で塗装してみました。
所々塗装していない部分は外装の下になって見えない部分なので特に塗らなくても良いですが、動かした時にチラッと見える部分は塗った方が完成度は高まります。
シリンダー部分はゴールドとシルバーで、チューブはメタリックレッドでチョイ塗りして胸部の『エイハブ・リアクター』はゴールドで塗ってみました。
チョイ塗り部分はEGガンダムのバルカン砲を塗った時の様に、塗料皿にガンダムマーカーの塗料を出して極細面相筆を使って筆塗りしました。
成形色のグレーから金属フレームの様な渋い輝きを放つガンメタリックに成りシリンダー部分や関節部もチョイ塗りしたので、本物感が増してリアリティーが出ました。
次に足のカカト部分は設定だとレッドなので、白一色になっているパーツをマスキングしてレッドに塗ってみましょう
しっかりマスキング出来たらガンダムマーカー『ガンダムレッド』
をハンドピースに差し込んで塗装します。
塗料が乾いたらマスキングテープを剥がします。
ちょっとハミ出しがあったので、『カンナ掛け』で削り取ります。
頭部アンテナ、胸部、腰部、脚部にあるイエローのダクト部分を『ガンダムゴールド』で塗装します。
これらのパーツは全て別パーツとなっていて、マスキングしなくても良いので初めての部分塗装には最適のパーツです。
先にランナーのままゴールドで塗ってしまっても良いですね。
パーツを切り離したゲート跡も同じ色のゴールドで塗ってしまえば、かなり目立たなくなります。
つや消し仕上げをしてみよう!!
次に缶スプレーを使ってガンメタで塗ったパーツとゴールドで塗ったパーツ以外の残りパーツをGSIクレオスの『プレミアムトップコート つや消し』でつや消し仕上げにします。
缶スプレーで気を付けるのは
①パーツから20cm程離して吹く
②吹き始めと吹き終わりはパーツに当たらない様に素早く動かす
①はパーツに近いとミストが付き過ぎて液垂れを起こして、白化してしまいます。
たっぷり吹き付けるのではなくパーツ表面がしっとりする程度で大丈夫ですよ。
②は吹き始めと吹き終わりはミストの粒子が大粒になるので、パーツに付くと見た目が悪くなります。
中間の粒子が安定した状態をパーツに当てる様にします。
シュッ、シュッ、シュッと0.5秒間隔位リズム良くスプレーを横動かし、パーツもムラに成らない様に回転させながら吹き付けます。
シューッと長めに当ててしまうと、溶剤が多く付着して液垂れを起こす原因になるので止めた方が良いですね。
慣れればそんなに難しくはありませんので、最初はプラスチックスプーン等で練習してみましょう。
プラスチック感のあったパーツがつやが消えて、落ち着いた色合いになった事でおもちゃっぽさが消えました。
もし液垂れしたり白化してしまった場合は「光沢」スプレーを吹き付けるとほぼ元の状態に戻せます。(完全に元に戻る訳ではありません)
光沢スプレーがしっかり乾いたら、今度は慎重につや消しスプレーを吹き付ければ無事につや消しに仕上ります。
全てのパーツの処理が終わり組み立てると……
こんな感じで仕上がります!
メカニカル感がアップして非常にカッコ良くなりましたよね‼(*^▽^*)
塗装前と塗装後のビフォーアフターをご覧下さい。
ホワイト、ブルー、レッドの部分は基本的にスミ入れとつや消し仕上げをしただけでキットのままです。
フレームとイエローのパーツだけの部分塗装で、これだけ見た目に違いが出ますので皆さんも是非チャレンジして下さいネ!d=(^o^)=b
今回の『ガンダムマーカーで部分塗装にチャレンジ‼』はいかがでしたか?
「これなら自分にも出来そうだ、やってみよう!」と思って頂けたら幸いです。
ガンプラは部分塗装だけでも充分カッコ良くなりますし、部分塗装を何度もして経験を積めば、今度は全塗装してみようなんて気持ちにもなるハズです。
塗装が楽しくなると自分だけのオリジナリティーも出し易くなりますし、失敗を恐れずにドンドンチャレンジして欲しいですね。
と云う事で今回はここまでになりま~す。
次回の「ホビ担Sの三洋堂プラモデル講座」は前回記事が非常に好評を得ている「ガンプラポージング講座」の第2回目を予定しておりますのでお楽しみに!
(あくまで予定ですので、次回の内容は変更する場合もあります)
前回記事『コツを覚えてカッコ良く飾るガンプラポージング講座』はこちら
それでは皆さん、レッツ エンジョイ プラモッ!
次回もお楽しみに~(*´∀`)ノ
書いた人: ホビ担S(駒ヶ根店)
ガンプラ大好きおじさんモデラー。
一人娘(5歳)にはついつい甘くなっちゃうお父ちゃん。
※今回紹介した各商品は三洋堂書店駒ヶ根店ホビーコーナーでは取り扱っておりますが、その他の三洋堂書店各支店には在庫の無い商品もありますので、お求めの際はお近くの三洋堂書店各支店にお問い合わせ下さい。