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書店員、仕入れの途中で傑作と出会う。

2021年1月8日 投稿

昨年の夏、突如として売場に現れ、強烈な異彩を放っている小説があります。
その名も『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』。

五月女ケイ子(そおとめけいこ)先生の表紙絵もインパクト大ですが、中身もすごいんです。
不思議(で血なまぐさい)物語の世界をご案内します。ふふふふふ…。

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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

著者名
青柳碧人/著
出版社名
双葉社
税込価格
1485円

西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。
主人公はなんと、赤ずきん!
クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。
「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載!
こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。


”童謡×ミステリ”という新ジャンル

表紙絵とタイトルからもまる分かりですが、誰もが知っている有名な童謡世界の中で発生する事件を、赤ずきんが探偵役となって解決していきます。
犯罪の動機やトリックは、いずれもその童謡の世界だからこそ実行できるもので構成されているため、ゆる~い表紙とは裏腹に、ミステリとしての読み応えも一級品です。

また、赤ずきんと各童謡の登場人物・世界観がクロスオーバーした夢の共演が楽しめるのと本作の醍醐味のひとつ。
そして最大のナゾ、赤ずきんはいったいなんのために旅をしているのか。
連作短編の意味は、最終章であきらかに!


人間臭いキャラクターたち

そもそも物語に出てくる童謡の登場人物たちは、つらい過去や過酷な環境におかれているため、犯罪に到る動機や心情が非常に自然です。

「そりゃあこんなに酷い扱い受け続けたら復讐したくもなるわな」と読みながら納得しそうになること多数ですが、

犯罪、ダメ!ゼッタイ!

赤ずきんの鮮やかな洞察力に追い詰められていく犯人たちと一緒にひやひやするのも、この作品の見所のひとつです。

ちなみに、私のお気に入りは「ヘンゼルとグレーテル」を題材にした第2章「甘い密室の崩壊」。
小説も怖いですが、原本もそうとう怖い…。


シリーズ第一作もおすすめ!

2019年には、日本昔話を題材にした『むかしむかしあるところに、死体がありました。』も発売になっており、こちらとあわせて読むのもおすすめです。
2020年の本屋大賞候補にもノミネートされていますので、面白さも保障付きですよ!

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むかしむかしあるところに、死体がありました。

著者名
青柳碧人/著
出版社名
双葉社
税込価格
1430円

昔ばなし、な・の・に、新しい!
鬼退治。桃太郎って…えっ、そうなの?
大きくなあれ。一寸法師が…ヤバすぎる!
ここ掘れワンワン埋まっているのは…ええ!?

「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!


売場でも全力応援中です!
興味を持っていただけた方は、ぜひご一読ください!


さぁ、読み終わった後は赤ずきんとご一緒に!

「あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰なの?」


書いた人:一般書・文庫バイヤーM
年末年始に血なまぐさいクローズドミステリを読みふけったたわけ者です。

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