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前代未聞!名著「罪と罰」読まない読書会!?

2021年1月24日 投稿

名著を読まずとも書店員は務まる!?

『罪と罰』?ああ、表紙が怖そうなおじさんの赤と黒の表紙のやつ?

最初に白状しておきますが、私の『罪と罰』に関する知識は以上!です。


毎年、夏の文庫フェア不動のラインナップ。

分厚い、その上下巻、しかも表紙のおじさんの顔ドアップで怖い。世界的名著とはいえ、この3重苦はツラい。

しかも海外小説は登場人物の名前が覚えづらい。誰が誰だかわからなくなり冒頭の「登場人物紹介」と「本編を行ったり来たり…


つい腰が引けてしまいそして夏が終わっていく。




「まあ、今さら『罪と罰』を読んだことがないからとて、恥じることもなかろう。『ハリーポッター』だって『村上春樹作品』だって一冊も読んだことないんだし」


そんな開き直りにも似た感情が芽生えた時、この本に出会ったのでした。

え、実はあの人も読んだことない!

本著は「ドストエフスキーの『罪と罰』読んだことない」という岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんという小説のプロフェッショナル4名が集い、『罪と罰』の最初と最後の1ページの翻訳と、4人が持ち寄った『罪と罰』に関する数少ない知識を頼りに内容を想像する、という「読まない読書会」


それぞれの想像力により、時には脱線しながらも、登場人物は具体化せれていき、本篇は形作られ、刑事コロンボばりの(妄想)推理によって『罪と罰』の『罪』に部分が次々と暴かれていく!


そして「読まない読書会」の後、『罪と罰』をみっちり読んだ4人は、再び顔を合わせます。

ドスト、読む?

『罪と罰』未読の私は、後半の読後座談会は「ネタバレ」になってしまうので、読んではいないのですが、未読座談会だけでも4人の妄想の応戦を読んでいるだけでも

「あー、『罪と罰』、面白かった!」

と勘違いしてしまうほどです。


さて、一通り楽しんだ『罪と罰』(は読まない)

果たして私は『罪と罰』上下巻読むのか?それとも未読のまま「既読座談会」読んじゃうのか?

↓こちらの記事も執筆しています。ご覧いただけたら感涙です↓

書いた人:熊猫(よもぎ店)

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『罪と罰』を読まない

著者名
岸本佐知子/著 三浦しをん/著 吉田篤弘/著 吉田浩美/著
出版社名
文藝春秋
税込価格
770円

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