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感想文に何を読む?「課題図書」をバイヤーが紹介 3・4年生

2021年6月11日 投稿

児童書バイヤーのHです。

子供の頃、夏休みは祖父母宅を一人で訪ねるのが楽しみでした。
ある年、新幹線から乗り換える際に切符を落とした時は、初めて体験する絶望感でした。
(拾って届けてくれた駅の方ありがとうございました)

さて、今週も「課題図書」をご紹介。3・4年生向けの4冊をご紹介します。

小学校3・4年生向け 4作品

絵本が1冊と読み物が3冊で、生き物をテーマにしたノンフィクションが2点あるのが珍しいですね。
フィクションはともに長めの物語で、本を読むのが好きな人におススメです。

【絵本or読み物/フィクションorノンフィクション/ページ数】
①作品のキーワード
②こんな人におススメ!
あらすじと、感想文の書き方など

キライなら、いっそ調べてみよう。

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わたしたちのカメムシずかん やっかいものが宝ものになった話

著者名
鈴木海花/文 はたこうしろう/絵
出版社名
福音館書店
税込価格
1430円

【絵本/ノンフィクション/39ページ】
①キーワード
生き物/虫/学校/先生/ともだち/観察/フィールドワーク/偏見
②こんな人にオススメ!
長い文章は苦手/虫・生き物が好き/逆に虫なんか大嫌い

イヤなニオイを出すことで知られるカメムシ。家でも学校でもみんなの「やっかいもの」を、校長先生の発案で調べてみることになります。
最初はとまどっていた子どもたちも、一つずつ名前の違うカメムシを発見して記録していくうちに興味を持って自ら探すように。
身近な物を調べて発見する気付きについて、自分が興味あるものへつなげて膨らませてみては?
3・4年生の本では一番短いので、本を読むのが苦手な人へもオススメです。

77年前に果たせなかった約束。

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ゆりの木荘の子どもたち (次回入荷予約)

著者名
富安陽子/作 佐竹美保/絵
出版社名
講談社
税込価格
1430円

【読み物/フィクション/124ページ】
①キーワード
友達/約束/タイムスリップ/思い出/お屋敷/探検/謎解き/戦争
②こんな人にオススメ!
本を読むのが好き/人と違う感想文が書きたい/ジブリはトトロかアリエッティ派

古いお屋敷を改装してできた老人ホーム「ゆりの木荘」には秘密が。ふと聞こえた聞き覚えのある歌を口ずさむと、古時計が逆回転し77年前へ。
なぜ?屋敷に見覚えのあるサクラを中心に、子どもに戻った老人たちが協力して、屋敷の謎と元に戻る方法を探します。
鍵となる「約束」を思い出していく物語はミステリの要素もあって、読み慣れている人には特にオススメ。
時代背景など語られているテーマは割と奥深いので、読む人によって違った切り口の感想文が書けそうです。

可笑しくも頼もしい?バディとともにパパのところへ

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ぼくのあいぼうはカモノハシ

著者名
ミヒャエル・エングラー/作 はたさわゆうこ/訳 杉原知子/絵
出版社名
徳間書店
税込価格
1540円

【読み物/フィクション/164ページ】
①キーワード
動物/冒険/家族/旅/ともだち/姉弟
②こんな人にオススメ!
本を読むのが好き/お父さんが忙しくてあまり遊べない/長旅でも気にならない

ドイツに住むルフスは動物園から逃げ出したカモノハシと一緒にオーストラリアを目指す事に。
相棒となるカモノハシのシドニーはなんとも珍妙なキャラクターで、二人のズレたやり取りが笑いを誘います。
旅の目的は単身赴任中のパパに会うこと。そんなルフスの気持ちをママは理解しています。道中で出会う人々がみな親切で、「お家に帰りなさい」とは誰も言いません。
ページ数は長いですが、挿絵が多く読みやすいです。ただ、あえて言うと物語がわかりやすい分感想文が逆に難しいかも?
お父さんが忙しくてなかなか一緒に遊べない人は、飛行機に乗って会いに行くルフスに共感しやすいかもしれません。


カラスに名前をつけてみた。

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カラスのいいぶん 人と生きることをえらんだ鳥 ノンフィクション・生きものって、おもしろい!

著者名
嶋田泰子/著 岡本順/絵
出版社名
童心社
税込価格
1320円

【読み物/ノンフィクション/133ページ】
①キーワード
動物/観察/自然/共生/偏見/生態系/気付き
②こんな人にオススメ
生き物が好き/カラスを頻繁に見かける/人が嫌うものに惹かれる

「わたしたちのカメムシずかん」に続いて生き物、しかもわりと嫌われ者を描くノンフィクション。
情報量が多いので本や文章を読み慣れている人はこちらがオススメです。
カラスにひどい目にあわされた著者がその生態の観察を始めます。名前をつけ見守るうちに賢さだけでなく他に見られない特色に気づいていく。
身近な嫌われ者には実は意外な一面が…という切り口は、誰にとっても感想を広げやすいと思います。
他にも偏見をもつ存在への気付きなど、自分の身近な世界へ置き換えてみるのも有りでは?

読みやすく書きやすいのは「わたしたちのカメムシずかん」

いかがでしたでしょうか?
読みやすいのは「わたしたちのカメムシずかん」
読み慣れている人には「カラスのいいぶん」「ぼくのあいぼうはカモノハシ」
感想文も書き慣れている人は「ゆりの木荘の子どもたち」がおススメです。

書いた人:バイヤーH
偏見と気付きがテーマの本が多いのは、ニュースを観ていると納得するような気がします。


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